窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・単純な問いかけが大事では?

2009-08-31 00:44:50 | Weblog

 NHKをはじめとして、マスコミ諸君は「何でワクチン接種が流行のピークに
 間に合わないのか?」という指摘なり、問を出さないのか不思議ですね。

 流行のピークが「10月上旬」でワクチン接種が「10月下旬始まり」。

 単純に「こんな不手際になったのは何故?」と、どうして聞かないのか?

 追及しないのか?


 別にマスコミ諸君に「答え」を要求しているわけではない。

 問題点を「ちゃんと指摘しろ」とは要求するけど。

 
 今回のミスは、新型インフルエンザの流行シナリオを季節性インフルエンザと
 同じと決め付けた専門家の先生方の判断が原因。

 敵が前からくるのか、後ろから来るのかわからない時は、しょうがないから
 両方の守りを固めるもの。

 それを「前からくる。」と専門的知識と経験で判断したのですよね。

 秋から冬にかけて流行が始まると決め付けた。


 だから最初に季節性インフルのワクチンを作り終えて、つぎに新型インフルの
 ワクチンを作っても大丈夫、間に合うと読んだ。

 でもそれは今から見れば読み違い。


 その読みが「判断を下した時点で妥当であったか否か」は
 問われなければいけない、検証されなければいけないことです。

 「独断と偏見」による判断だったのか、それとも可能なかぎりの検討をし、
 客観的に出された、その時点では「妥当な判断」だったのか。

 その起点になるのがマスコミ諸君の問いかけのはず。


 「のりピー」問題もいいですけれど、こちらにも少し「好奇心」と「突っ込み」を
 入れてほしいものですね。

 問いかけすらあきらめていたら、「進歩」なぞは何時までたっても望めませんから。


PS

なんで毎週金曜日の夕方に厚生省が記者会見を開いて「先週は15万人でした。」
というのか、わかりました。

本来は次の週の火曜日の夜に速報値をHPにアップするのですが、
それを待っていると「先々週は15万人の方が受診です。」という
あからさまに間の抜けた発表になり、仕事が遅いのがばれてしまうからです。

それを嫌って、「先週は、、、。」と言える最後の日が「金曜日」だったんですね。

御苦労さまでした、感染研さん。

来週もよろしく。


PS

7人目の方が亡くなったようです。

これで30日現在の死亡率は0.014%になりました。

 インフルエンザ死亡率

 新型インフルエンザ   0.4%(世界平均)

 アメリカ          0.5%
 カナダ           0.31%
 オーストラリア      0.19%
 韓国            0.1%
 イギリス          0.04%
 日本            0.014%


 季節性インフルエンザ  0.1%
 アジア風邪         0.5%
 スペイン風邪        2%

日本の死亡率は今のところ最大で0.015%ですので、
長寿国ニッポンの面目躍如ですね。


PS

政権交代が実現しました。

実現させた「国民」に座布団5枚です!

「選挙で政権交代できる。」

誰もが知ってることですが、知ってることとやれることは全く別次元の事です。

「国民の安心・安全が大事。」と言いながら実現できず、へまばかりの
麻生さん、舛添さんを見ていればわかりますよね。

でも、今回はきっちりと「政権交代」させました。

ようやく「誰が主役」なのか、国民も政治家も体得したようです。


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新型インフルエンザ・今週23万人の方が受診です。

2009-08-30 00:32:06 | Weblog
・新型インフルエンザ感染患者発生の状況です。

・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)

 ・確定値                  定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第32週(8月3日~9日)      0.99人      4630人     6万人
 ・第33週(8月10日~16日)     1.69人      7750人    11万人
 ・第34週(8月17日~23日)    2.47人     11636人    15万人

 ・感染倍率    1.45倍

 ・患者報告数の予報です。

  ・30日                 0.68人               4.3万人
  ・31日                 0.73人               4.6万人

  ・第35週(8月24日~30日)   3.75人     17591人     23万人
  ・第36週(8月31日~9月6日)  5.85人     27456人     36万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値)                63万人
  (第28週以降の合計です。)      

・新型インフルエンザ感染者の状況です。
・日本

 ・感染者の予報です。

   30日    48950人
   31日    52170人

 ・感染者数経緯と予測

      1人   4月11日(ウイルス入国推定日)
      2人   5月 5日(公式に確認出来た最初の国内感染者)
   1000人   6月25日
   5022人   7月24日(厚生省が全数把握をやめた日)
  10000人   8月 5日
  27800人   8月19日(舛添さんが、本格的流行宣言を出した日。死亡3人)
  48900人   8月30日(衆議院選挙日) 
 100000人   9月14日   
1720000人  10月25日(厚生省のワクチン接種開始予定) 

 ・感染倍率  1.45倍 

 ・死亡     5人(8月29日現在)  死亡率  0.011%

 ・世界順位(7月6日現在)      10位

・世界

 ・感染者の予報です。

   30日    800000人
   31日   827600人

 ・感染到達経緯と予測日

    639人     5月 2日
   1000人     5月 4日
  10000人     5月20日
  94512人     7月 6日(WHOが最後に公表した世界の感染者数)
 500000人     8月16日
1000000人     9月 6日

 ・感染倍率 1.2倍

 ・WHO警告レベル   フェーズ6
   
・コメント

 本日で終る第35週は23万人の方が医療機関を受診したようです。

 累積では63万人の患者数になります。


 先週1週間の定点合計報告数は11636人で、窓際日記予報は11240人でした。

 予報誤差はー3.4%です。

 感染倍率は、先々週までの値と同じく1.45倍です。


 全数把握をしていた時は、それなりの報道があり、国民もそれなりの対応を
 していたと思われますが、その時の感染倍率が1.41倍です。

 その後、厚生省から情報が出なくなり、ほぼ4週間弱の「夏休み」になりました。

 ですので、人々が「夏休み」を満喫した効果が0.04だけ感染倍率を
 押し上げたとも見れます。


 19日に「舛添宣言」が出たあと、マスコミ諸君お得意の
 「新型インフル・キャンペーン」が今日まで続いています。

 その効果が出るのが、感染後の潜伏期間を5日とすると24日から始まる
 第35週の集計からになります。

 9月に入ると学校が始まり、「学校効果」が出始めると思われますが、
 その影響が出るのが9月7日から始まる第37週からになります。

 したがって、「新型インフル・キャンペーン」効果が観測できるのは
 第35週と36週の集計結果になります。


 感染倍率が1.45倍から1.41倍に低下することを期待しながら
 注目していきましょう。


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新型インフルエンザ・先週は15万人の方が受診。

2009-08-29 00:18:21 | Weblog

・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)の状況です。

                       定点あたり       全国推計
 ・第32週(8月3日~9日)      0.99人        6万人
 ・第33週(8月10日~16日)     1.69人        11万人
 ・第34週(8月17日~23日)     2.47人         15万人

 ・患者報告数の予報です。

  ・第35週(8月24日~30日)   4.10人        25万人

・患者報告数の状況です。

 ・定点あたり報告数の順位

           8月2日        8月9日        8月16日

     1      沖縄          沖縄          沖縄
     2      大阪          奈良          奈良
     3      東京          大阪          滋賀
     4      滋賀          東京          福島
     5      奈良          長崎          大阪、東京
     6      長崎          長野          茨城
     7      千葉          三重          広島
     8      石川          兵庫、茨城      埼玉 
     9                   神奈川         長野
    10                   千葉、滋賀       香川

 直前1週間の報告数   
            2655        4630         7750


 沖縄が不動の1位です。

 福島が初登場の4位です。

 広島、香川も初登場です。

 滋賀も順位を上げています。

 東京、大阪の人口密集地が順位を下げているのが不思議ですね。

 長崎、三重、兵庫、神奈川、千葉が番外になりました。


・コメント

 感染研が金曜日になると、前の週のまとめのニュースになる数字だけを
 報道機関に伝える。

 定例になってきましたね、「大本営発表」じゃない「厚生省の金曜発表」。

 第34週の速報(?遅報!)の発表は週明け1日ですから、まだまだ先の話。

 我々庶民はTVニュースで流れるのを必死で書き写す。

 まあ、それもいいですけど、、、。


 ・第34週(8月17日~23日)は定点あたり2.44人が窓際日記予報ですから、 
 今回発表の2.47人というのは1.2%多いだけです。

 驚くべき予報精度ですね。

 第35週の結果も要注目です。


 感染研の推計ですと、先週は15万人の方が受診されたようです。

 ちなみに、窓際日記の予報では、今週は25万人の方が受診です。

 厚生省の予想ですと、シーズン終了までに合計で2555万人の
 発症者の読みです。


 厚生省発表のモデルでは、ピークが10月上旬あたりの読みですが、
 ワクチンの接種が10月下旬スタートでしたよね。

 うーむ、どうも話がうまくないですよ、舛添さん。

 感染のピークが過ぎてからワクチン接種開始ですか。

 やっぱり100日読み間違えましたね、感染拡大の時期を。


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新型インフルエンザ・本日37000人の方が受診です。

2009-08-28 00:31:33 | Weblog

・新型インフルエンザ感染患者発生の状況です。

・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)

                       定点あたり       全国推計
 ・第32週(8月3日~9日)      0.99人        6万人
 ・第33週(8月10日~16日)     1.69人        11万人

 ・感染倍率    1.30倍 ー> 1.45倍

 ・患者報告数の予報です。

  ・第34週(8月17日~23日)   2.44人        16万人

  ・28日                 0.57人        3.7万人
  ・29日                 0.61人        3.9万人

  ・第35週(8月24日~30日)   3.80人        25万人
  ・第36週(8月31日~9月6日)  5.90人        38万人


・新型インフルエンザ感染者の状況です。
・日本

 ・感染者の予報です。

   28日    43180人
   29日    45990人

 ・感染者数経緯と予測

      1人   4月11日(ウイルス入国推定日)
      2人   5月 5日(公式に確認出来た最初の国内感染者)
   1000人   6月25日
   5022人   7月24日(厚生省が全数把握をやめた日)
  10000人   8月 5日
  27800人   8月19日(舛添さんが、本格的流行宣言を出した日。死亡3人)
  48900人   8月30日(衆議院選挙日) 
1660000人  10月25日(厚生省のワクチン接種開始予定) 

 ・感染倍率  1.45倍 

 ・死亡     5人(8月27日現在)  死亡率  0.012%

 ・世界順位(7月6日現在)      10位

・世界

 ・感染者の予報です。

   28日    747500人
   29日   773300人

 ・感染到達経緯と予測日

    639人     5月 2日
   1000人     5月 4日
  10000人     5月20日
  94512人     7月 6日(WHOが最後に公表した世界の感染者数)
 500000人     8月16日
1000000人     9月 6日

 ・感染倍率 1.2倍

 ・WHO警告レベル   フェーズ6
   
・コメント

 本日は1日に37000人の感染患者が医療機関を受診します。


 患者報告数の感染倍率が8月5日頃に1.30倍から1.45倍に増加しました。

 感染症発生動向調査だけを見ていますと0.15倍の増加のように見えますが
 従来の全数把握の感染者数の感染倍率が1.41倍でしたので、
 その値をベースに考えますと0.04倍増加の「小爆発」になりますか。


 ですので、ニュースで言っているような「今までは収まっていて、
 急に大爆発」ではありません。

 マスコミ諸君も「今までは収まっていた。」と言った方が
 いかにも急激に拡大したようで言いやすいのでしょう。

 実は情報遮断という「厚生省のワナ」にはまりこんでいただけですが、、、。


 長野で5人目の死亡が確認されました。

 これにより死亡率は感染者数ベースで0.012%です。

 世界の死亡率と比較するとまだ小さな値ですが、今後の推移は要注意です。


 インフルエンザ死亡率

 新型インフルエンザ   0.4%(世界平均)

 アメリカ          0.5%
 カナダ           0.31%
 オーストラリア       0.19%
 韓国            0.1%
 イギリス          0.04%
 日本            0.012%


 季節性インフルエンザ   0.1%
 アジア風邪         0.5%
 スペイン風邪        2%


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新型インフルエンザ・・今度はクラスタ・サーベイの中止

2009-08-27 00:55:04 | Weblog

 鳴り物入りでご登場のクラスタ・サーベイが25日に急に中止になりました。

 7月24日から8月25日までのわずか1ヶ月のいのちでした。

 クラスタ・サーベイの集団感染患者数は合わせても5000人程度。

 「一週間に11万人の患者」とぶち上げた後では、
 あまりにも不釣り合いですものねえ。


 都合が悪くなると、なんだかんだと適当な理由を言ってやめてしまう。

 厚生省の得意技ですね。

 例の「全数把握」をやめる時も、「クラスタ・サーベイでいいんだ。」と
 理由付けしてました。

 あれは単に「全数把握」をやめる口実だったんですね。

 もうすこし続けていると、誰の目にも「真夏の本格流行」がはっきりとわかり、
 厚生省の「秋から云々」の嘘がばれるのがいやっだんですねえ。

 それにしても窓際日記には、「国民をバカにしている。」としか見えませんが、、、。


 「クラスタ・サーベイ」の代わりは感染研の「感染症発生動向調査」ですか。

 10年1日のごとくやっている、応答スピードのひどく遅いシステムですね。

 16日に締めた集計結果の「速報」が9日後の25日にご発表になるやつ。

 「速報」じゃなくて「遅報」の間違いでしょう、舛添さん。

 まとめレポートの「週報」ときた日には13日後の29日ですものね。


 感染研のやってることは、全国から上がってくるデータをエクセルで集計して
 (それも9日間もかけて)、HPにアップしておしまい。

 もちろん、「新型インフルエンザで大変だ。」と言われても
 しっかりと週休2日で、マイペース。


 定点あたり1.0人が限界値だそうですが、普通の会社だったら
 3日には0.56人で注意報、10日には0.99人で警報を出してます。

 15日が最初の死亡例が報告された日ですが、それを待たずに警報だせます。

 競争相手のいない「親方日の丸・感染研」だからやっていられるので、
 競争相手がいればとっくにつぶれてます。


 この組織は名前の通り「研究所」ですから、もっぱら「観察、研究」する所ですか。

 だから「死亡例」が出てからしか「注意が必要です。」と報告出来ないのですね。

 それなら、必要に応じて早めに「警報」を出したり、集計が終わったら翌日には
 全国に情報を発信できる「対策センター」が必要ですね、麻生さん。

 「マンガの殿堂」よりも大事だと思いますよ。


PS

例のユトレヒト大の西浦さんのご研究。

水際対策の感染拡大を遅らせる効果は0.5日とのこと。

ほとんど役に立たない?

まあ、「ザル」でも少しは役に立つという所?

人によって評価はさまざまでしょうか。


ウイルス君の日本国内入国日も推定出来てるはずなのに、
何故かご発表がないですねえ。

ショックが大きすぎますか?


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新型インフルエンザ・厚生省と気象庁

2009-08-26 00:22:44 | Weblog

・新型インフルエンザ感染者の状況です。
・日本

 ・感染者の予報です。

   26日    40736人
   27日    43411人

 ・感染者数経緯と予測

      1人   4月11日(ウイルス入国推定日)
      2人   5月 5日(公式に確認出来た最初の国内感染者)
   1000人   6月25日
   5022人   7月24日(厚生省が全数把握をやめた日)
  10000人   8月 5日
  13000人   8月10日(厚生省が第2波の到来を認める???日) 
  27810人   8月19日(舛添さんが、本格的流行宣言を出した日。死亡3人)
  52500人   8月30日(衆議院選挙日) 
1850000人  10月25日(厚生省のワクチン接種開始予定) 

 ・感染倍率  1.45倍 

 ・死亡     3人(8月25日現在)  死亡率  0.008%

 ・世界順位(7月6日現在)      10位

・集団感染者の状況です。(7月25日スタートのクラスタ・サーベイです。)

 ・16日現在   4790人

 ・感染倍率    1.4倍

 ・感染者の予報です。

   26日     9861人
   27日    10471人

・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)

 ・第32週(8月3日~9日)      0.99人
 ・第33週(8月10日~16日)     1.69人

 ・患者報告数の予報です。

  ・第34週(8月17日~23日)   2.63人
  ・第35週(8月24日~30日)   4.10人

・世界

  18日ECDC(欧州疾病対策センター)発表
         死亡  2144人 
  感染者数(18日)
         532700人(窓際日記 推定値)
         536000人(世界死亡率0.4%による推定値)

 ・感染者の予報です。

   26日    698500人
   27日   722600人

 ・感染到達経緯と予測日

    639人     5月 2日
   1000人     5月 4日
  10000人     5月20日
  50000人     6月21日
  94512人     7月 6日(WHOが最後に公表した世界の感染者数)
 500000人     8月16日
1000000人     9月 6日

 ・感染倍率 1.2倍

 ・WHO警告レベル   フェーズ6
   
・コメント

 日本は、1日に2510人の感染者が増加する状況です。

 世界は現状、1日に23200人の感染者が増加しています。


 昨日のニュースで舛添さんが言うには「10月下旬からワクチン接種開始」だと。

 アメリカじゃ9月中旬に始まるのにねえ。

 10月25日には、感染者数で185万人、そうすると患者数で1850万人!

 うーん、ちょいと数が大きいので、びびりますね。

 それにしてもワクチンは、「遅いわ、少ないわ」じゃないの。

 そば屋の出前状態だものねえ。


 感染研が24日の報道でまたしてものしたり顔で、
 「沖縄では7月下旬から感染が急拡大」とのご発表。

 7月26日までの第30週のデータを締めて集計すれば、そんなことは7月27日に
 発表できる。

 1ヶ月遅いよ、感染研さん。

 もっともその前の週報をみれば、沖縄の「お」の字も出てないものね。

 無理な注文かい、舛添さん。


 気象庁の「地震警報システム」が誤作動したようだ。

 このミスはたちどころに分かる。

 情報がほとんどリアルタイムで公開されるからである。

 間違えれば、気象庁の偉いさんと課長さんが頭を下げる。

 理由はなんであれ、結果的に間違えたんだからしょうがない。

 原因究明も早くできるし、改善も早い。

 国民も「困りますね。」ぐらいで、「早く直してよ。」といえる。


 他方、我らが厚生省。

 情報独占の立場にあぐらをかいて、情報出すどころではない、
 「情報遮断するわ、出してもおそいわ。」、おまけに判断ミスをしても
 誰からもせめられない。

 これじゃ人間、堕落しますよねえ。


 ところで、麻生さんも選挙で忙しいでしょうし、新型インフルエンザの
 対策本部長を代わってもらったらどうですか?

 え、「優秀な官僚を信頼してうまく使ってるから大丈夫。」ですって。

 それじゃ明日は「優秀な官僚」の仕事ぶりを確認してみましょう。


PS

 昨日の夜のニュースで流してましたが、気象庁は原因が外注の
 ソフトウエア変更ミスにあることを報告し、他の3カ所もふくめて
 修正完了とのことでした。

 気象庁曰く「外注の作業ミスですが、責任は我々にある。」とのこと。

 うーん、しびれるねえ 、舛添さん。

 気象庁の爪のあかでも煎じて、厚生省に飲ませますか。


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新型インフルエンザ・空白の21日間

2009-08-25 03:03:52 | Weblog
 
 7月25日から8月15日の間の21日間が、すっぽりと空白です。

 何が空白か?

 厚生省がだんまりを決め込んで、何の情報も出なくなった「情報空白」です。
 

 7月24日が、最後の全数把握の感染者数、5022人を報告をした日。

 8月16日が、前日に国内最初の死亡例が出たので、
 感染研が「患者数が増加傾向です。」としたり顔でアラームを出した日。

 その間の23日間は、何もいわずのだんまりでした。


 おかげで国民は「夏休みだ、遊ぶぞ。」「お盆だ。帰るぞ。」と存分に
 休日を満喫できました。

 新型インフルエンザのことなどすっかり忘れて。

 
 厚生省からの情報がないので、マスコミ諸君も静かなものでした。

 報道されるのは「どこそこで集団感染発生」というローカルニュースばかりで
 新型インフルエンザの現状がどうなっているのか、さっぱり分かりません。

 ニュースで流れないことは、この国では「存在しないこと」と同じですから、
 新型インフルエンザは21日間消えていました。


 ニュースには登場しなくとも現実には存在するウイルス君。

 21日間に感染者を5000人から21000人へと勢力を4倍に拡大。

 ついには日本国内で死亡例が発生するまでに至りました。


 死亡3人目の報道であわてて記者会見した舛添さん、何とかの一つ覚えよろしく
 「正確な情報に基づいて冷静に行動を。」ですって。

 情報遮断して「正確な情報」を出さなくなった当の本人がいうと、
 まさに故人いわく「ぬすっと、たけだけしい。」の現代版ですね。

 自分がやっといて、「おまえら、注意が足らん。」というわけですかい。


 感染者の全数把握を続けていたら、
 8月3日に9000名
 8月5日に10000名
 の報告になって、マスコミ諸君が自動的にアラームを出してくれたのにねえ。

 あ、そうでしたね。

 マスコミ諸君が騒ぐのがいやで、情報遮断したんでしたね。

 「アラームがうるさいから切りました。」とはできの悪い防火責任者が
 火事を出した後でよく言うセリフですが、、。


 子どもを連れて楽しい夏休み、お土産は子どもの「新型インフルエンザ」。

 作り話じゃありませんよ。

 窓際日記の知り合いの「実話」です。


 どう思います、舛添さん。

 ダメなのは国民ですか、厚生省ですか?




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新型インフルエンザ・11万人の感染者???

2009-08-24 02:33:58 | Weblog
・新型インフルエンザ感染者の状況です。
・日本

 ・感染者の予報です。

   24日    35870人
   25日    38220人

 ・感染到達経緯と予測日

     1人   4月11日(ウイルス入国推定日)
     2人   5月 5日(公式に確認出来た最初の国内感染者)
  1000人   6月25日
  5022人   7月24日(厚生省が全数把握をやめた日)
 10000人   8月 5日
 13000人   8月10日(厚生省が第2波の到来を認める???日) 
 27810人   8月19日(舛添さんが、本格的流行宣言を出した日。死亡3人)
 52500人   8月30日(衆議院選挙日) 
402000人  10月 1日(厚生省のワクチン接種開始予定) 

 ・感染倍率  1.45倍 

 ・死亡     3人(8月23日現在)  死亡率  0.009%

 ・世界順位(7月6日現在)      10位

・集団感染者の状況です。(7月25日スタートのクラスタ・サーベイです。)

 ・16日現在   4790人

 ・感染倍率    1.4倍

 ・感染者の予報です。

   24日     8695人
   25日     9268人

・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)

 ・第32週(8月3日~9日)      0.99人
 ・第33週(8月10日~16日)     1.69人

 ・患者報告数の予報です。

  ・第34週(8月17日~23日)   2.63人
  ・第35週(8月24日~30日)   4.10人

・世界

  18日ECDC(欧州疾病対策センター)発表
         死亡  2144人 
  感染者数(18日)
         532700人(窓際日記 推定値)
         536000人(世界死亡率0.4%による推定値)

 ・感染者の予報です。

   24日    652700人
   25日   675200人

 ・感染到達経緯と予測日

    639人     5月 2日
   1000人     5月 4日
  10000人     5月20日
  50000人     6月21日
  94512人     7月 6日(WHOが最後に公表した世界の感染者数)
 500000人     8月16日
1000000人     9月 6日

 ・感染倍率 1.2倍

 ・WHO警告レベル   フェーズ6
   
・コメント

 日本は、1日に2210人の感染者が増加する状況です。

 世界は現状、1日に21700人の感染者が増加しています。


 さて、近頃ニュースをにぎわしている「11万人の患者発生」という表現。

 累積で3万人ぐらいの感染者のはずなのだが、急に感染者が11万人になったの。

 厚生省が言うんだから、間違いないよねえ。

 窓際日記の推定値よりは信用できる???


 ハイ、たねあかしをしましょう。

 患者報告数を扱っているのが、感染症発生動向調査。

 感染者数を扱っているのが、クラスタ・サーベイと窓際日記。


 ん、何が違うの?


 ニュースでやっている、一週間に6万人の増加とか11万人の増加とか
 言ってるのは、患者報告数。


 インフルエンザの場合は全国4700から4800の医療機関を指定してあり、
 そこのお医者さんが「うん、あんたはインフルエンザだ。」というと報告数1になる。

 その数を一週間全国4800の医療機関から集めて、4800で割ると
 例の0.99人が出てくる。
 
 その数に本来の医療機関数に戻すために13倍とか14倍をかけると、
 厚生省お得意の推計値で6万人とか11万人が出てくる。


 他方、感染者数は基本的に「確定検査」で陽性と判断された人の数。


 それで、何がちがうの?

 
 どうも数の開きが10倍ぐらいありそう。

 感染研の第32週の動向調査週報によれば、第28週以降はほとんど
 新型インフルエンザのみと考えてよいようだ。

 それで、厚生省が全数把握をやっていた最後の週が第30週だけれど、
 この週の感染者の増加が1882人。

 他方、その週の動向調査の報告数をもとに全国の患者数を推計すると17210人。

 9.1倍も患者報告数が大きくなる。

 この数字は感染研と厚生省発表の集計数字がベースだよ。


 そうすると、どちらが正しいの?


 見ているものが違うとしか言いようがない。

 それぞれのやり方に間違いはないと思う。


 という訳で、けして感染者数が急に11万に
 なったのではありません。

 くれぐれも誤解のなきように願います。


 もっとも厚生省は誤解して欲しいのかな。

 せっかく「感染拡大期になりました。」宣言をしたのだから
 発表する数字もはなばなしくないといけないよね、舛添さん。


PS

 ちなみに「死亡率」は感染者数ベースで考えているようです。

 ですから、患者報告数ベースに戻すとひと桁小さくなります。


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新型インフルエンザ・またしても厚生省の大誤算

2009-08-23 02:58:09 | Weblog

最初の誤算は、神戸や大阪で国内感染が始まっているのに
「まだ国内にはウイルス君は入っていない。」と勝手に決め付けて
一生懸命に「機内検疫」に人を投入し続けたこと。

まさに「人海戦術」というやつでしたね。

麻生さんや舛添さんは、「日本国内は大丈夫。」と一生懸命
メッセージを出していましたものね。


その「正確な情報」を素直に信じて、「落ち着いて」生活していた
神戸、大阪の人たち。

知らぬまに感染が拡大しており、大パニック。

この判断ミスのおかげでリスクを取らされたのが、神戸と大阪の住人。

しまいにゃ「高校生が悪い。」と内輪もめ。


違います。

悪いのは、厚生省です。


国際順位も17位から突然のベスト4入り。

WHOから「注目してますよ。」と言われるしまつでしたね。


第2の誤算は「真夏の大流行」。

厚生大臣が「想像していなかった。」とか。

これは厚生大臣1人の言葉ではありません。

厚生省、もっといえば感染症対策をやっているお役人と
諮問委員会とかいう専門家の先生方の言葉です。


「従来の知見によれば、一番早くても感染拡大が始まるのは第45週から。」
と読んだのでしょう。

これは、11月の中旬からになります。

「それなら、10月に入ってからワクチン接種すればよいし、それに間に合う
様にワクチン、作らせましょう。」ぐらいの事。

まさか第31週から感染拡大が始まるなどとは思いもしない。

100日も想定より早く感染拡大が始まったのですから、ワクチン接種が
間に合う訳がない。


でも、そんなことはおくびにも出さずに「年内に1700万人分
ワクチン出来ます。」「足りない分は輸入します。」と言い張るにくらしさ。

ワクチン接種が始まる頃には感染の真っ盛りだよ。

感染が終息に向かってから「ワクチン用意できました。」と言われてもねえ。

のびきった「そば」なぞだれも食べんわい。


それで大臣の言うことがいいや、「手洗い、うがい、マスクをしましょう。」

ワクチンが間に合っているなら、「お説、ごもっとも。」

ワクチンが間に合わないので、しょうがないから、
「手洗い、うがい、マスクをしましょう。」はないよ。


以上の判断ミスのリスクを取らされるのが、日本国民全員。

とくに「ハイリスク」の方はつらい。

まあ、いいかげんにしてほしいものですね、舛添さん。


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新型インフルエンザ・遅すぎる情報公開

2009-08-22 03:56:12 | Weblog
・新型インフルエンザ感染者の状況です。
・日本

 ・感染者の予報です。

   22日    31580人
   23日    33660人

 ・感染到達経緯と予測日

     1人   4月11日(ウイルス入国推定日)
     2人   5月 5日(公式に確認出来た最初の国内感染者)
  1000人   6月25日
  5022人   7月24日(厚生省が全数把握をやめた日)
 10000人   8月 5日
 13000人   8月10日(厚生省が第2波の到来を認める???日) 
 27810人   8月19日(舛添さんが、本格的流行宣言を出した日。死亡例3人)
 52500人   8月30日(衆議院選挙日) 
402000人  10月 1日(厚生省のワクチン接種開始予定) 

 ・感染倍率  1.45倍 

 ・死亡     3人(8月21日現在)  死亡率  0.01%

 ・世界順位(7月6日現在)      10位

・集団感染者の状況です。(7月25日スタートのクラスタ・サーベイです)

 ・16日現在   4790人

 ・感染倍率    1.4倍

 ・感染者の予報です。

   22日     7603人
   23日     8140人

・感染症発生動向調査(すべての種類のインフルエンザが対象)

 ・第32週(8月3日~9日)      0.99人
 ・第33週(8月10日~16日)     1.69人

 ・患者報告数の予報です。

  ・第34週(8月17日~23日)   2.63人
  ・第35週(8月24日~30日)   4.10人

・世界

  18日ECDC(欧州疾病対策センター)発表
         死亡  2144人 
  感染者数(18日)
         532700人(窓際日記 推定値)
         536000人(世界死亡率0.4%による推定値)

 ・感染者の予報です。

   22日    609900人
   23日   630900人

 ・感染到達経緯と予測日

    639人     5月 2日
   1000人     5月 4日
  10000人     5月20日
  50000人     6月21日
  94512人     7月 6日(WHOが最後に公表した世界の感染者数)
 500000人     8月16日
1000000人     9月 6日

 ・感染倍率 1.2倍

 ・WHO警告レベル   フェーズ6
   
・コメント

 日本は、1日に1530人の感染者が増加する状況です。

 感染倍率が1.4倍から1.45倍に増えました。

 日本の感染拡大スピードが大きくなってきました。


 世界は現状、1日に21000人の感染者が増加しています。

 感染倍率が1.3倍から1.2倍にさがりました。

 世界は感染拡大スピードが落ちてきているようです。


 感染症研究所がやっている「感染症発生動向調査」というものがあります。

 例の「0.99人になったから、本格的流行だ。」という時に使った
 0.99人を出す調査です。

 今回発表のデータは3日から9日までの第32週対象のもので、
 10日にはデータ集計が終わるのに、速報でデータが公表されたのが18日。

 何と9日間もいったい何をやってるのでしょうね。


 まあ「研究所」ですから、お役人や御研究の先生方のスピード感覚だと
 それでいいのかもしれませんね。

 例の「全数把握」やってた時も、厚生省は「土日なし」でデータ更新を
 やってましたが、こちらの情報センターはしっかり「土日休み」でしたものね。


 おかげで10日に「本格的な流行」の警報が出せるのに、実際だせたのが
 9日後の19日。

 選挙でお忙しいとは思いますが、少しは考えてもらわないとねえ、舛添さん。

 10日に警報が出ていたら、亡くなった3人の方のうち、
 1人でも2人でも助かったかもしれませんよ。


PS

 昨日の夕方のニュースで「感染症研究所」発の情報を流していた。

 10日から16日の第33週の集計によると、この週は1.69人で7750人の増加とか。

 21日の夕方だから、データを閉めてから5日めである。

 9日は必要なかったんだ!!


 厚生省の都合により9日になったり5日になったりするのですね、舛添さん。

 厚生省お得意の「情報統制」ですね。

 それで、発表が遅れたことによるリスクは国民もちですかい。


 誰のためにデータを集計して発表しているのか、勘違いがあるのでは?

 この前の「タミフル耐性ウイルス」の時も学会に発表してから、情報公開ですものね。

 集めたデータは自分たちのものだと思っているでしょう。


 厚生省の都合にかかわらず、できる限り早く情報は公開してもらわないと困ります。

 集計された情報はあなた方のものではありません。

 国民が情報の正当な所有者なのですから。

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