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日本がオーストラリア人の反捕鯨活動家を引き渡す

2012-01-10 | Weblog

(写真)日曜日の早朝暗いうちに第二昭南丸に乗り込んだ3人の男達

〝日本船に乗り込んだ3人の反捕鯨活動家はオーストラリアの公船に引き渡される″とオーストラリアのジュリア・ギラード首相が言いました。

フォーリスト・レスキュー・オーストラリア団体のこの男達は、日本で立件される可能性もありました。

彼らは、オーストラリアの西海岸からおよそ26キロ沖合で、日曜日の朝早く、第二昭南丸に乗り込みました。

「この件に関して協力してくれた日本政府に感謝します。」とギラード首相は報道官を通じて語りました。

彼女は、〝将来彼らが起訴されず有罪にもならないとみなされるべきではない″と警告しました。

「この3人のオーストラリア人の行為は受け入れられない」と彼女は付け加えました。

男達は全員オーストラリア西部の出身で、47才のタックスワースさんと44才のピータフィさんと27才のペンドルベリィさんです。

オーストラリアの公船は出港しましたが、天候次第では海上の昭南丸に着くまでに数日かかるかもしれないと首相は言いました。

フォリスト・レスキューは、3人は監視船が反捕鯨団シー・シェパードの舟を尾行させないために乗り込んだと声明で語りました。

スティーブ・イルウイン号は、破損した舟がオーストラリアへ戻るのをエスコートした後、日本の捕鯨船が当時舟を追い詰めた南洋へ戻る途中でした。

昭南丸は、日本船団が抗議船を避ける導きをするために反捕鯨船を監視していると思われます。

商業捕鯨は25年間禁止されていますが、日本は科学的調査が目的だとして毎年1,000頭のクジラを捕まえます。

それは商業捕鯨をごまかす口実だという批判があります。

オーストラリアは捕鯨に強く反対しています。昨年、南洋における日本の捕鯨活動に反対して、捕鯨を止めさせるためにハーグの国際裁判所に提訴しました。来年判定が下される予定です。

「捕鯨を完全に中止させる最良の方法は提訴することです。」とギラード首相は付け加えました。

活動家が日本の捕鯨船に乗り込んだのは今回が初めてではありません。

2010年に、ニュージーランド人のベツネさんが船に乗り込み日本に連れて行かれました。彼は2年の執行猶予の判決を受けて5か月獄中にいて、その後、国外に追放されました。

2008年に、オーストラリア人のポッツさんともう一人の活動家が南洋で日本の船に乗り込んだ後、オーストラリアの公船に引き渡されました。

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この問題はこの時期になると頻繁に起こるのですが、何とかならないものかとその都度思います。

日本に毎年1,000頭ものクジラが必要なのか、必要ならその意義をきちんと反捕鯨団体に説明して理解を得られないのか。曖昧なままこの関係が続くのは日・オ両国にとっても不利益です。

しかし、オーストラリアが国際裁判所に提訴している裁判の結果が来年下れば、それが結論になるでしょう。もし、日本が勝訴したら活動家はやっぱり妨害を続けるでしょうね。