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タイがデモの犠牲者へ保障を行う

2012-01-11 | Weblog
写真)90人以上が死亡した2010年のバンコクの反政府デモ

タイ政府は、国内の政治的不安定の中で犠牲になった人々に対する補償基金を承認しました。

合計20億バーツ(6,300万ドル)が支払われるだろうと政府の報道官が語りました。

「基金は、故人の家族だけでなく怪我をした人や不正に拘束された人にも適用されます。」

タイでは2005年以来、数回、抗議運動が行われ、2006年は軍事クーデター、2010年は武力衝突が起こりました。

基金は、2010年の抗議運動後に公式和解委員会の推薦を受けて設立されました。

首都バンコックで起きた数か月に及ぶ反政府抗議運動で90人以上が死亡しました。

衝突は、治安軍と国外追放されたタクシン前首相の支持者〝レッド‐シャツ″のデモ隊の間で起きました。

政府筋は、2010年の暴動で死亡した人々の家族にはいくらかの補償金がすでに支払われていると言います。

この基金の下で、故人の家族に葬儀代として250,000バーツ、精神的外傷として300万バーツが支払われるだろうとタイの地方紙が報じました。

支払いの詳細と手順を管理するために委員会が立ち上げられました。補償金は、タクシン氏と次の連立政府に抗議して2005年と2008年の大規模運動を行った〝イエロー‐シャツ″の関係者にも支払われます。

タクシン氏の妹のイングラック・シナワトラさんが、昨年、首相に選ばれました。イングラック政権は全ての関係者に保証金を支払うことで責任を取ったことを示したいと報道官が語りました。

タイ政府は、昨年バンコックと周辺地域を襲った洪水の被害者にも最近補償金の備えをしました。

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タイ政府は、デモによる死者や怪我人の、洪水による犠牲者の補償金などの歳出が大変ですね。「微笑みの国」だとか「民主国家」などと言われていても、クーデターやデモのことを考えると納得し難い側面があります。タクシン妹政権は責任を取って国内を安定化させようとしていますが、同時にタクシン兄が近いうちに帰国するのではないかという噂もあります。この辺の関係が微妙のようですね。

@タイの国を学びませんか。日本から見るとおもしろい国だと思います。特に国王の存在がウインク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%8E%8B%E5%9B%BD

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追伸:
昨日の記事の捕鯨問題のサイトです。興味がおありならどうぞ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8%E5%95%8F%E9%A1%8C