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南スーダンが石油製造を中止

2012-01-28 | Weblog

http://bbs5.as.wakwak.ne.jp/110307/r1160-1327754268.gif
(写真)両スーダン
青色の■  製油所
灰色の□  石油産出地
緑色の●  油田
ライン @パイプライン

南スーダンは、スーダンとの紛争解決の交渉が失敗したことを受けて、土曜日に石油の生産を中止すると言っています。

両国は、エチオピアの首都アディス・アビバで話し合いましたが交渉は失敗しました。

南スーダンは7月にスーダンから独立しましたが、石油を輸出するためにスーダンの施設を使用しています。

両国は、コストの面で合意が成り立っていません。

石油の輸送料金はスーダンの国家予算の大きな部分を占めます。南スーダンが独立した時に石油生産地域の大半を失いました。

スーダンは南スーダンが料金を支払わないことを非難して、料金の代わりに石油を強奪し始めました。

ロイターの報道によれば、スーダンは南スーダンから盗んだ原油をすでに少なくとも一貨物分を数百万ドル割り引いて売ってしまいました。更に多くを要求しています。

南スーダンは、自国の石油を盗んでいるとしてスーダンを非難し、生産を中止すると先週発表しました。

石油生産を中止すると南スーダンの主要な収入源が減ることになりますが、〝石油戦争″と呼ばれているような状態にはないと記者は伝えています。

両国の指導者は、エチオピアとケニアとソマリアの指導者の仲介によってアディス・アビバで話し合いましたが、合意に至りませんでした。

南スーダンの交渉代表は、生産中止はほぼ終わり土曜日には完全にストップすると言いました。

「次の日には施設の清掃を終えて保存の状態になる」とも。

石油の争いは、南スーダンの独立以来、両国間で最大の危機になっていて、戦争再燃の脅威も孕んでいると記者は伝えます。

         *************

南スーダンは油田を持っていても設備がなく、スーダンは設備を持っていても油田がない。地理的にも後発国家である点でも南スーダンはスーダンと交渉して合意するより仕方ないでしょう。

石油や水の争いが国家の危機になってきたことは歴史が語っています。