
(写真)逮捕される前に脅されたと申し立てていたベヘシュテさん
イランの議会がブロガーのサッタル・ベヘシュテさんの拘留中の死亡について調査すると役人は言っています。
35才のベヘシュテさんは、ソーシャルネットワークやフェイスブック上で国家の治安に反する行為をしたとして10月30日に逮捕されました。
警察は、家族に彼の遺体を受け取りに来るように伝えました。
イランの議員や人権団体は、調査を要求しました。一方、米国は、彼が刑務所で拷問されて殺されたという報告書を見て驚いていると言いました。
議会の国家安全保障と外交政策委員会が調査をする予定と副議会議長。
「委員会がその事件の情報を得ているので、報告書は国家と司法部に伝えられる」との副議会議長の言葉を国営イルナニュースが伝えました。
それより前に、アフマデネジャド大統領に批判的な保守派のタヴァコリ議員が議会の会期中に政府がその問題を伝えないことを批判しました。
「何故、この件を外相も司法部も説明しないのか?死亡したのだから説明があって然るべきだ。」と彼は言いました。
ベヘシュテさんの選挙区の議員も、彼も地方役人もこの件を知らされていないと不満を述べました。
米国務省のヌーランド報道官は、「我々は国際共同体と共にイラン政府がこの殺人事件を調査するように要求する。ベヘシュテさんの逮捕と拷問と殺人を行った人々に責任説明をさせ、即座に報道されている彼の家族への嫌がらせを止めさせるべきだ。」と言いました。
アムネスティ・インターナショナルは、ベヘシュテさんが逮捕される前の日に脅迫されていると訴えていたと言います。
「『お前がブログを書き続けるのならお前の母親はまもなく喪服を着ることになるだろう』と私へメッセージで伝えた」とアムネスティがベヘシュテさんの言葉を引用しました。
ベヘシュテさんは、テヘランの悪名高い刑務所で一夜を過ごしました。そこで彼は見知らぬ場所に移される前に虐待を受けたことを刑務所当局に報告する公式的な報告書を書きました。
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結局、イラン政府は、政府の治安を脅かしていると考えるベヘシュテさんの言論を封殺するために殺したのではないでしょうか。委員会が調査をすると言っても、形だけで済ませそうです。この国も言論の自由から遠い国です。