田舎の老後生活

老後の田舎生活ではなく、もともと田舎者の気楽な老後生活です。

歳を取ったら徒然草?

2025-01-25 21:17:24 | 日記
徒然草淺読み 第171段は預言か?

小さな頭で思ったのだが、世界規模の聖書は、あの聖書やコーラン、そして仏典かなと思う。そして、東アジア地域での聖書は論語ではないかと思う。そしてそして、日本の聖書は徒然草ではないかと思う。この思いつきを訂正されて、また違った文書を推薦される方もおられると思う。
ともかく、徒然草よりも、ありがたーい書物があるよ、と、たとえば仏教指導者たちの書物を薦められる方のほうが多くおられるだろうが、一冊の聖書として、さまざまな良書を合本するとしたら、やはり、徒然草も加えておいて欲しい文書ではないかと思う。

歳を取って読みたくなった日本の古典の最有力文書として、徒然草がある。筆者の吉田兼好は「法師」とも呼ばれるようだが、仏教指導者ではないので、どうも遊びもよく知っている。

第171段は、吉田兼好がいかに遊びに精通していたかを物語る段ではないだろうか。文書全文を読んだわけでないので、他の段にもありそうなのだが、この段も、遊びに精通している様子がうかがえる描写があるといおう。
文章では「貝覆い」というゲームで、強い人のコツが分析されている。碁盤でのおはじきのような遊びのコツも書かれている。
自分の体験では、貝覆いは百人一首、碁盤のおはじきはボウリングが、吉田の分析が役に立ちそうだと思われた。
つまり、遠くに気を取られないで、手元に注意せよというのだ。

ここまでだと、ゲーム攻略の解説文ということになるのだが、そこから天下取りの戦略や病治しの話に発展していく。
そして、話のシメは古代中国、夏王朝の創始者の禹の痛い経験が語られている。
遠征して戦うよりも、国内で善政に取り組んだところ、敵はすぐに降参したという。
ひょっとして、豊臣秀吉が朝鮮侵略に晩年、力を費やしたのと対照的に、徳川家康は内政に力を注いだ、それが下地になって、明治維新以後の快進撃に繋がった・・・。この章段はそんな預言にもなっているように見えてしまうのだ。