黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

新宿センター街~夜

2016-06-12 01:14:57 | 東京 URBEX
世界最大の歓楽街、新宿です。
その中に点在する小規模の歓楽街の中で、
もっともディープなスポット、新宿センター街。
前回は昼のセンター街をアップしましま。
今回は夜のセンター街です。
Google Map
ひとたび夜になると、その妖しさは一段と増し、
まさに魔窟の名に相応しい様相となります。



センター街があるエリアは、
ロボットレストランやギラギラガールズなどの店が並び、
夜ともなると、歌舞伎町の中でもひと際ギラギラした街となります。
そんなギラギラのド真ん中に、
まるで時間のエアポケットに吸い込まれたような形で、
異彩を放つのがセンター街です。







前回アップした構造のよくわからない建物の1階に店を構える、
「ダリカレー」のギラギラな装飾は、
日本のギラギラとは異なるアジア~ンな雰囲気を醸し出し、
ここは東南アジアか?と思いたくなるほど。







ダリカレー横の路地を入った奥にある「上海小吃」は、
その店構えもさることながら、
蛙から鳩、果ては牛の筋とペニスやサソリの唐揚げなど、
国内では滅多にお目にかかれない珍料理が堪能できます。
もちろん、人気の揚げパンをはじめとした一般的なメニューも充実。
いずれも“日本化”が弱く、本場に近い味を楽しめるのが魅力です。







前回の記事でアップした、周囲を囲むように建つバラックも、
夜ともなれば、その雰囲気は一変。
エリア中心部のアジア博覧会とはうって変わって、
戦後闇市を彷彿とさせる世界がジオラマのように広がります。







前回に記事でもとりあげた「かずこ」
画像はお休み日のものですが、
普段は屋号が書かれた赤提灯が下がります。







新宿二丁目の有名店「白い部屋」出身のかずこさん。
くったくない話が面白いママです。
お店は不定休なので、事前に確認が必要かと思います。







路地を曲がるとセンター街のブラックホール、
クラブ「竹千代」があります。
ブルートタン制の建家に、サランラップ貼りのエントランス、
カウンター4席という、なにをとっても類を見ない店です。







竹千代ママ(左)と店長のまさるくん。
東京一のクラブと豪語する竹千代ママの話は、
とにかく面白い。
まさるくんとの漫才的な掛け合いも楽しく、
話を聞いているうちに、いつしか夜はふけて。。。

普通の歓楽街や普通の歌舞伎町に飽きたという方は、
新宿センター街へ足を運ばれてはいかがでしょうか。


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