黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

片島魚雷発射試験場跡 #07

2007-11-05 05:15:12 | 軍事遺産
長崎県のハウステンボスの近くにある、
片島魚雷発射試験場跡のはなし。
昨日に引き続き、海に出っ張った堤防の上の遺構、
魚雷発射施設跡です。



この場所から大村湾に向かって、ズバーン!っと発射されたわけですね。
ここは試験場なので、魚雷の中には火薬を積まず、
ただの水進実験のための発射も行われたと思います。
ということは、大村湾のこのへんの海底には、
今でも沢山の魚雷が眠ってる、ってことでしょうか。

現在では突堤の先にポツンと塔の形で残っていますが、
1階部分の崩れ具合や周囲の状況からすると、
恐らく当時は
右側の突堤の上にも建物があり、
左の塔と何らかの形で繋がっていたんではないかと思います。







昨日アップした画像の真ん中の画像の奥に写る施設。
これは発射された魚雷の様子を階上から観察する施設だそうです。
当時は手前のコンクリの道が施設まで繋がっていたんでしょうが、
途中で落ちてしまっているので、
施設まではいけません。







発射場付近からの、格納庫方面の眺め。
突堤の下はアーチ状に造られています。
突堤の上には2状の凹みがありますが、
格納庫から発射場へ魚雷を運ぶための軌道跡だと思います。

◆ 片島魚雷発射試験場跡 ◆
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