新宿副都心の西、オペラシティとパークハイアットに挟まれた場所に、
6棟の都営アパートがありました。
都営角筈(つのはず)アパートです。
なんか凄く柔らかい空気が流れていたので、
まだ住人が居る頃から何度も通りましたが、
今年の春に閉鎖され、ついこの前、
完全に解体されてしまった都営アパートです。
住人が出てから1週間後の、
なりたての団地廃墟の画像をアップしていこうと思います。
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まだ人がいなくなって一週間しか経っていないのに、
人が居たときとは全然空気が変わっていたのには驚かされます。
人や車の通りもめっきり少なく、
聞こえるのは風に啼く鉄窓のカタカタという音だけで、
それはまるで炭鉱町に並ぶ廃墟住宅棟群の中にいるのと、
それほど変わらない感覚でした。
以前からそれほど綺麗な建物ではありませんでしたが、
人がいなくなると、待っていたかように、
錆、垂れ、剥離、ヒビのたぐいが繁殖します。
もう人の気配はどこにも感じません。
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ちなみに今日Mapionを見ると、まだ「都営角筈アパート」の文字はありますが、
以前ちゃんと6棟書かれていた建物の影が、
3棟だけになっています。
もうすこし時間が経てば全てなくなり、
団地の文字もなくなるのでしょう。
◆都営角筈アパート◆
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現役時代の角筈団地の様子は、こちらをご覧ください。
えいはち@十二社の写真館 / 102号展示室~十二社、角筈-1
更地になった跡地の様子は、こちらをご覧ください。
Winterfield Ashhorse / おのぼりさんが見た新宿ノーザンウエスト その7
今アップされている「上目黒アパート」のテキストに「角筈アパート」の文字がありましたので、
もしや、と、検索したら、このシリーズを見つけました。
ド近所で、水道道路沿いのスーパーに行ったり、西新宿小学校バス停を利用するときの通り道で、
中庭の「植物園」にはずいぶん心癒されました。
多少撮ってありますので、いつかアップできたらと思っています(銀塩なのですぐにできませんが)。
人が居る時には雑多な感じでものすごく生活臭があったのに、こんなに無機的になってしまうものですね。
ところで「脈動する超高層都市、激変記録35年―西新宿定点撮影」という大型写真集はご存知でしょうか。
http://www.gyosei.co.jp/home/books/book_detail.html?gc=5106993-00-000
水道道路と山手通りの交差点のマンションの屋上からの定点撮影記録なのですが、
激変する新都心を背景に、この都営住宅は変わらぬ姿でずーっと写っています。
僅か数百メートルの距離での時の流れの対比が見れて面白いと思いました。
それなのに、なんか拍子抜けするくらいあっさりと更地になってしまいましたね。
今はどのような再開発がされるか心配です。
というのも、ここの中庭の「植物園」や南寄りの「密林」のような、土の庭が減ってきて、
ウチの近所も年々「温暖化」が進んできている感じがするもので…。
「中庭植物園」は、けっこういい感じでしたね。
計画的に造った植物園には出せない、
50年以上の歳月が育んだ、
柔らかい暖かさがあったと思います。
私も現役時代の角筈を多少撮ってあるので、
更地の現在と合わせて、その後とその前 として、
いずれアップしたいと思います。
ところで『激変記録35年』は、
今拙blogのTBの上から2番目にある、
Winterfield Ashhorseさん
http://d.hatena.ne.jp/highma/
から先週の土曜に教えてお頂き知ったばかりですが、
写真集のサイトにアップされている写真を見た瞬間、
手前に常に写り続ける角筈アパートを発見し、
次々と建っていく高層ビルよりも、
ずっと変わらないアパートに感動してしまいました。
角筈跡地。
なにになるかはわかりませんが、
少なくとも「中庭植物園」にならないことだけは、
確かじゃないでしょうか。
えいはちさんのblogは結構前からRSSに登録させて頂いてます。よろしくどうぞ。
僕が初めて行った時には既に角筈アパートは更地になってたんですよね。その時の写真も後でUPしてみようかなと思います。
こうしてblogを通して繋がっていく。
面白いですね(^.^
先日は偶然にも灰馬さんにお会いしましたが、
えいはちさんともいずれお会いする事があるかもしれませんね。
灰馬さんが行かれた時は角筈は既に更地でしたか(>_<
残念でしたね(T.T
人がいた時代の角筈はえいはちさん、
更地になってしまった角筈は灰馬さん、
是非々々アップして下さい!