黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

沖縄 #08:牧志公設市場

2010-06-15 04:32:48 | ロケリポ・旅
シリーズでお送りしている沖縄。
今回は、那覇市の話です。



那覇の観光名所として有名な国際通り。
その途中から分かれて広がる市場本通りは、
国際通りの観光化された街並とは一線を画し、
東京のアメ横にも通じるカオスを感じる街でした。




店舗に見とれて歩いていると気がつきませんが、
市場本通りの店舗は、
どうやら極めて細長い鉄筋のビルになっているようです。
店舗に埋もれて、ところどころに2階への階段があり、
そこから登るとコンクリートに包まれた、
延々と続く廊下が広がっています。
現在は殆どが使われていないようですが、
洋裁店や画廊等が数件営業していました。



市場本通りは、
奥に行くに従って徐々に細かく分岐し、
徐々に細く蛇行した通りへと変わっていきますが、
その蛇行具合から、
かつて川筋だったんではないかとも思います。
場所によっては道の突き当たりが、
洋品店になっているところ等もあり、
一大迷路を形成しています。



そしてその中心にあるのが、
第一牧志公設市場とよばれる市場ビルです。
1階には精肉と鮮魚を中心とした食料品店がひしめき合い、
チラガー(豚の顔)等が生で陳列される様子は、
アジアの市場に近い雰囲気を感じます。



特に鮮魚は聞いた事のない名前の魚のオンパレード。
赤マチ、ピタロー、インディアン、ミーバイ、
オジサン、、、オジサンっ?
スズキの仲間で、あごの下にヒゲがある魚ですね。




でも、一番気になったのはこいつ。
イラブチャーと呼ばれる魚で、
その見た目からは想像できないタイの仲間だそうです。
これは食べてみたい!と思ったら、
1階で買った魚を2階の食堂街で食べられるというんで、
早速注文してみました。
調理法は半分刺身、半分はあんかけです。



来ました、来ました!
青い鱗のがイラブチャーのお刺身。
やっぱり青いんですね。
早速試食。これは美味しい!
きわめてさっぱり味でいけます。
ところで左に移る海ぶどうは、なんと付け合わせ。
さすが沖縄!
で、赤身とハマチもサービス!
一緒にシャコ貝も頼みましたが、
こちらはただ歯ごたえがあるだけで、
あまりいただけませんでした。

またイラブチャーのあんかけの方は、
魚の身自体は美味しかったのですが、
あんがなんともベタな味付けだったので残念。



そんなこんなで沖縄リポートも終わりです。
本当は奇麗な海見てほげ~っとしようと思っていましたが、
実際に行ってみると見どころ満載で、
海見てほげ~っとしてられませんでした。
国内の米軍基地の20パーセントがある沖縄。
琉球王国とともに、アジアとも日本とも違う、
独自の文化を作り出していた沖縄。

次回沖縄へ行く事があったら、
久高島と同時に、港川人の発見の地、
具志頭村へも行ってみたいと思います。

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2 Comments

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カラフルな魚 (pulin)
2010-06-15 06:24:10
沖縄本島には一回だけ行ったことがあって
カラフルな色の魚はお刺し身で食べた記憶があります。
なかなかこりこりとした独特の食感でした。
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▼pulinさんへ (KLO@廃墟徒然草)
2010-06-16 00:58:58
そうそう、カラフルな魚は、
食感もコリコロ気味でした。
魚は程よいコリコリでしたが、
シャコ貝はコリコリがちょっと過ぎる感じでしたね。
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