Blaze Button down Boy Always TRAD

「楽装喜服」
服を着る、装うことは自分を表現する芸術だ。

ボタンダウンのシャツに袖を通し僕の一日が始まる。

舘 勝生(her sins)を見て~ガイドツアー美術批評の練習

2010-06-06 11:48:01 | トリエンナーレ

Img045 舘 勝生 1964年 三重県 her sinsは1999年の作品。油彩、画布。まず最初に思うのは力強さ、思い切り筆を動かしパワー全快だ。一気に思いをぶっける、そんな描き方だ。her sins 彼女の罪というタイトルから、ほの暗い青と濃い茶色を一気に塗りこめ罪という思いがキャンバスの中心に位置し、それに対し鳥のくちばしのようなものが突き刺さり自分のもどかしさに対して爆発している。絵の具の盛り上がりと活動的な動線が彼女の罪に対して自分としてはよく分かっているにもかかわらず何もしてやれなかったことがここに爆発したのだ。彼女に対する自分のもどかしさをここに強烈に表現した。テーマとすれば「愛」でしょう。タイトルをつけるなら「もどかしさの爆発」。

絵を見ながら、チューリップ、財津和夫の「虹とスニーカーの頃」(1979.5のヒット曲)を口ずさんだ。「わがままは男の罪、それを許さないのが女の罪」 もどかしいけど爆発させたい彼女への思い、ハッピーエンドなら虹色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)になるのだが黄色と桃色がかろうじて心の明るさなのでしょう。成就されなかった恋への思いが表されているのでは・・・

この曲の時、作者は15才、制作時は35才である。

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2 コメント

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先日は長い時間お疲れさまでした! (matsumura)
2010-06-08 15:54:51
先日は長い時間お疲れさまでした!

インパクトのある作品を選ばれましたねー。

色がきれいな作品ですが、それに反して重いタイトルですよね。

分析というか、感じられたこともつぶさに記録されていて、ガイドの参考になっていくと思います。

音楽をイメージされたというところは、とてもオリジナルな点だと思いますので、それを活かしたガイドも考えられますね。

15歳というと、聞いていたかもしれませんよね。というか、有名な曲ですよね。私も知っています。

「罪」ということで、いろいろ考えが展開しそうですね^^

ガイド実践楽しみにしています★

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ありがとうございます。 (trad.kazu)
2010-06-08 16:35:12
ありがとうございます。

ネットでも見てみましたが青が多いように思います。私たちの前に最後に登場し強烈な印象を受け、この作品に決定。

ひとつの作品をじっくり見るということは
想像力をかきたてることにもなるし、タイトルから受ける印象もありますね。

曲はすぐ浮かんできて勝手に成就できなかった愛と決めてしまいましたがあくまでも想像の域ですから。

実践楽しみです、よろしく願います。
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