『原発なくても大丈夫な日本へ』
今、国民の願いはノーモアフクシマだ。穏やかな普段の生活が送れることが願いだ。それなのに国の進もうとする道は原発再稼動ありきだ。再稼動して安全・安心の保証はない。フクシマのその後が、現在がすべてを語っている。『原発なくても大丈夫』という事態を政府は避けたいという。何をか云わんやである。
1973年のオイルショックでは省エネが叫ばれ、深夜放送禁止、ネオン早期消灯、スタンドは日曜休みと様々な処置がとられた。夏場に向いエアコンを控え、クルマも休もう、デパートの休日も復活してもよいではないか。貧しくとも元気に笑顔で暮らした昭和に戻ってみてもよいではないか。
汗をかき、自然の風の心地よさを感じてみよう。足並みがそろえば大きな力となる。節約、倹約の素晴らしさを楽しみ『原発なくても大丈夫』と胸を張って訴えよう!何が何でも前に進むのではなく、立ち止まり、振り返る。決して消極的なことではなく今だからこそ必要だ。この経験が日本再生のきっかけになることを信じたい。
今朝の中日新聞『発言』欄に掲載された我が投稿である。投稿も楽しみの一つ自分の思いが活字となって気持ちのよいものであり、何通もの中から選ばれ嬉しい限りだ。
前日の夕刊には五木寛之『下山の思想』を取り上げ、私達は下り坂を前へ進んでいくのだと。上りとは違う景色を味わい、ふもとというゴールを一度踏みしめて、次の頂をめざせばいいと。
この本を手にした時も、こういう考えも大事だということに気がついた。還暦という区切りの時なのかいろんな思いが廻ってくる。