Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

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今夜のBCJマタイ受難曲は格別だった

2022-04-15 23:37:00 | バッハコレギウムジャパン
今夜はバッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲でオペラシティ。
演奏は刺激的で、聖書のドラマが迫真に迫ってきて、マタイを聴いてこれほど時間が短く感じられたことはなかった。

コロナで2020年からほぼ外国人歌手抜きのBCJを聴いてきた。タレント揃いのBCJファミリーゆえ失望した公演は皆無だったが。

コアソリストにトマス・ホッブス、ベンノ・シャハトナー、ハナ・ブラシコヴァの外国人勢と初マタイの中江早希さんを起用した今年のマタイは、聴き慣れたお馴染みのBCJとはちょっと違う感じがした。なんといえばいいか新しい血と異文化・異民族の血が入ったBCJワールドみたいな。

エヴァンゲリストが櫻田さんからホッブスに代わったのが一番の理由だろう。持ち味が違うのだから櫻田さんとの優劣を語るのは意味がないが素晴らしかった。
それ以上に今日最高に良かったのはシャハトナー。こんなカウンターテナーは聴いたことがない。
加耒徹さんはたっぷり聴けたが、松井亜希さんはもう少し聴きたかったかな。

外国人勢と中江さんを含めた4人が、全体に、BCJファミリーに、もっといえばマエストロにも、すごい刺激を与えていると思いながら聴いていた。
そしてクライマックスへ。マエストロがコンサートホール全体を一体化してのエンディング。
やはりマタイは格別だ。
ぼくら聴き手だけではなく、BCJの音楽家たちにとっても今夜のマタイは格別にだったに違いない。





















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