Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今日は藤原歌劇「イル・トロヴァトーレ」

2022-01-29 22:35:00 | 藤原歌劇団
今日は藤原歌劇「イル・トロヴァトーレ」で東京文化会館。
山下一史指揮東フィルで 粟國淳演出。

幕が開いて次々登場する歌手を聴きながら、新国立と違って最初からオール日本人キャストだけど、日本人歌手、人材いるよなぁって。
2幕までは活劇シーンがうまい具合に出て、リズム良く形になるもんだから、粟國さん歌舞伎のエッセンス取り入れたのか、ってちょっと笑。

それが後半ドラマが白熱していくと、どんどん感情移入してしまった。
小林さんが須藤さんに命乞いする重唱、笛田さんが裏切ったなと小林さんを詰る場面。もう辛くて耐えられない。
違うんだ、よしこうなったらオレが小林さんを守る、みたいな気持ちになって笑。
こんな小林さんよりすごいレオノーレできるの、ディアナ・ダムラウかメリル・ストリープ位しかいない、とか訳わからんこと思ったり。

とにかく、その辺りからさらに高揚し、泣きたくなり、一機にエンディングまでもっていかれた、って感じ。
よかったぁ。オペラでこんなに感情移入したことって、そんなにはない。

松原さんやるじゃん、須藤さんやっぱさすが、笛田さんすごい、小林さん素晴らしいもうサイコー。
脇をやった松浦さん、田島さん、合唱部を含む、歌手の皆さん、最高のパフォーマンスでした。

オーケストラにはヴェルディの躍動感と、美しい陶酔感があったなぁ。
そして粟國さんの演出はいつも素晴らしい。
藤原歌劇、堪能しました。



















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