我輩は凛太郎である/そしてその母紗夢猫(しゃむねこ)である+ワン!

凛太郎♂(18歳)ミニチュアダックスとハク♂(13歳)和犬雑種+その飼い主ニンゲンの皮を被ったネコ婆♀が繰り広げる日常

はじめに2

2005-03-13 00:18:11 | 我輩は凛太郎
 そしてその母紗夢猫である。私は名前の示す通り圧倒的に猫派であった。過去に猫を1匹だけ育てた。その名は大亮(だいすけ)。彼を飼っている最中に酷い喘息になって救急車で入院。血液中の酸素ゼロ。それが猫アレルギーと診断された。このままでは死ぬと驚かされ、泣く泣く貰い手を探し愛猫を手放した。その時彼に誓ったのだ。「大亮以外の猫はもう飼わない。あんたがいつか死んで化け猫になっても一緒に暮らそな」と。そして、1ヶ月ほど泣いて暮らしたのだった。これは今から15年ほど前のこと。
 それが犬を飼うことになるとは夢にも思っていなかった。この世は夢にも思わないことがよくおこる。大亮への誓いも猫ではなく犬だからいいだろうと自分に折り合いをつけ、今でも飾ってある大亮の写真に詫びを入れ、犬を飼うことになったのだ。

 じいちゃんは紗夢猫が治療に通っている按摩のセンセで、高校の1年先輩だ。子犬いらない?と呼びかけたもんだから、つい手をあげてしまった。ほんの出来心だ。餌代も月1500円くらいでいけるということだったので、それなら節約経済状態でもなんとかなるかと思ったのだ。
 ところがどっこい、予防注射の高いこと、フィラリアやダニの予防薬も高い、ペットシーツもいる。やれサークルだ、やれオモチャ、やれ犬用のお菓子だと、飼い始めてあまりの可愛さに紗夢猫は後先をいつものごとく深く考えず、財布のヒモはゆるみ、鼻の下は伸びきり、でれでれのかあちゃんになったのだった。