明日は、父の日です。
ちょっとだけ、センチメンタルになりました。
思い出話にお付き合いください。
父は、電機メーカーで、エレベーターの設計をしておりました。
だからか、電器屋さんが大好きで、街にお出かけの際は、必ず、立ち寄っておりました。
又、新商品が発売されると、いち早く、我が家に並んでおりました。
今も、父がいたメーカーのエレベーターに乗ると嬉しくなり安心します。
転勤を辞退し続けて、出世とは縁遠い父でしたが、同期の中で、一番長生きでした。
自分の出世よりも、親兄弟、家族との時間を大切に思っていたからの選択だったのではと、今になると思ったりします。
長男坊だった父は、二十歳で、父親を亡くし、残された母親と五人の弟妹を育て上げました。
だから、余計に長崎の地を離れ難かったのでしょう。
自分の内在神を大切に良心に従って生き切ったと思います。
退職後に我が街の歴史にはまり、公民館で歴史散歩の講座を受け持たせて頂いたり、タウン誌にコーナーを持って、連載させて頂いたり、本を出版して、好文堂さんに置かせて頂いたり、幸せな晩年を沢山の仲間に囲まれながら過ごしておりました。
歴史にのめり込むきっかけは、生家が、「お菊さん」で有名なフランスの作家ピエール・ロチが、彼女と出会った百花園という料亭跡だったからかもしれません。
料亭をたたんだあとは、改装されて、長屋になっておりました。
父が住んでいた所は、庭に面した一番いい場所の住居でした。
ほんとに綺麗なお庭でした。
父亡き後、娘の夢に出てきたそう。
沢山の古い書物に囲まれて、執筆していたそうです。
「忙しい」と話してたそう。
あの世で、執筆を続けているのでしょう。
最後は、歴史散歩の集大成の本を出すのが夢と語っておりました。
父が出版した本の一部です。
長崎市内の図書館や公民館に所蔵されております。
見かけられましたら、ぜひ手に取りご覧ください。
父も喜ぶと思います。
足で実際の場所を歩いて書いた本です。
皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、興味ある本がございましたらブック船長さんに問い合わせください。
在庫がある分につきましては、対応することができます。
最後まで読んで下さりありがとうございました。