アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

遊佐混声合唱団第40回記念定演を聴いてきました

2015年12月03日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
てことで,前に所属していた合唱団の記念演奏会を聴いてきました。
外部,というかプロの指揮者が振るというので,どの程度かと思ったのですが,全曲でした。

勝手に批評してよいか不明のため,匿名とします(プロならば記名でも良いと思いましたが..)

何だかんだ言っても,素人の団体ですから,始めの数曲は声が出てないとか言うのも無理はないと思います。
結論を数点書きますと...

日本人作曲家による無伴奏曲は,良く鳴ってはいなかった。
これは,後に出る外国曲とは正反対で「合唱の根付かない国民性」の問題もあると思います。

最も良かったのは,遊佐と縁の深いハンガリーの「ティサの歌」でした。
惜しむらくは,指揮者が訳したという詞は理解できませんでしたが(作曲も似たような印象)それでもバールドシュの曲自体は秀逸で「合唱する国民性」の曲が前面に出て,かなり鳴っていました。

全パートですが,指揮者が縦を合わせるのが上手で,テンポ感も良いため,伴奏つきの速い曲は強弱もはっきりして音楽になっていました。
特に,指揮者の「ブレスを振る」という技術は「盗むべきものあり」でした。

ソプラノは,ソロ系をアレンジした曲では,自分が勝ちすぎてパート・ユニゾンが成立していません,勿体ないことに。

アルトは,あれだけ地声を聴かせられると大変です。
テナーも「ここ一番の男」(私の姪の夫ですが)を入れて,存在感がありました。
内声として合わせると,どうなんでしょうか,その役割をもっと知れば合唱は一段と嬉しい,楽しいと思います。

バスは,一人の「バズーカ」君が入り,めきめきと上達したと思います。
周囲も「良いものに巻かれ」自信が出て,私の好きなものに近づいています。
(私がいなくなり上達した,という説も...)

にしても武満作品や「おんがく」,未だ聴かぬ「庄内おばこ」とか,どうすれば良いのでしょうかね。

数学もだけれど,ベクトルって大事なんだな,と思いました。

今日は練習終わりで,疲れました。肩も凝りごりです。
寝ます。

ゲルマン系合唱の最高峰 J.S. Bach: Motet BWV 227 'Jesu, meine Freude'

2015年12月03日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
中世という,圧倒的な時代を築いたキリスト教カトリックから,宗教改革,それはルネッサンスとほぼ同義なのだが,ラテン系の国々は概ねそのまま残ったのに対して,プロテスタントへの分離が進んだのがゲルマン系だった。
ルネッサンス期において,今知るイギリスあたりは合唱の草分けにぎりぎり数えられる国だったが,大陸にいたもののドイツは合唱不毛の地ともいえた。

時代が進むと音楽界には「神童」「天才」あるいは「怪物」とも言える,J.S.バッハという人物が出現した。

彼はその後のハイドン,モーツァルト,ベートーヴェン,シューベルトなどを含め,現在に至るまで,きら星のごとく現れる音楽家たちに,もれなく影響を及ぼした。

てことで,理屈をこねるは簡単だし,Webで調べればたくさん出てくるだろう。
けれど,理屈ではない,身が震えるほどの曲,そして演奏を紹介するので,必ずしも全部は無理でも,最初の5分は聴いていただきたい。

人数比でのクオリティは素晴らしく,教会音楽家でもあったバッハも,溜飲を下げるのではあるまいか。

J.S. Bach: Motet BWV 227 'Jesu, meine Freude' - Vocalconsort Berlin [HD]