2020年の洋画。制作はアイルランド・カナダ。
ヒューマンドラマ。
実話が基になっています。
時は1995年。アメリカ・ニューヨーク。
作家志望のジョアンナは、ニューヨークの北の郊外で生まれ育った。
西海岸の大学院で文学の研究をしていたが、
ニューヨークを訪れた際に執筆をしたくなり、ニューヨークに滞在しながら職探し。
人材紹介会社で勧められた"エージェンシー"という出版エージェントに採用され、
作家のJ.D.サリンジャー担当のマーガレットの部下として働き始める。
J.D.サリンジャー=ジェリーは、30年以上前から自身へのファンレターに
返信するのをやめ、ファンレターを読むこともなくなった。
ジョアンナは読者に対し用意された定型文を返し、ファンレターは廃棄処分。
冷くて厳しいマーガレットに従いつつも、
ファンレターを書いた読者の熱意を無下にできなくなってきたジョアンナ。
さらにジェリーからの電話を受けるようになり、
「詩を書け」と言われ、作家を目指す気持ちを諦めきれません。
ジョアンナは多くの本を読み、本への知識に長けているし、
上司に対しても自分の意見をしっかりと言う。
ひたむきなジョアンナにマーガレットは信頼を置くようになる。
しかしジョアンナは、プライベートではだらしない一面が。
同じく作家志望の友達カップルの部屋に居候していたり、
高校時代から交際しているカールに別れを告げないまま、
本屋勤めの作家ドンと付き合い始め、
果てには流し台のない部屋で同棲することに。
ジョアンナはドンの原稿を読み、執筆しない自分への苛立ちと、
カールへの想いに噓が付けなくなります。
ファンレターを家に持ち帰って読んだり、彼氏のドンに読ませたり、
常識的にどうなのと思いますが(≧o≦)ノ
ファンレターを書いた読者が出てきたり、読者がジョアンナに語りかけるシーンなど、
ジョアンナが読者に返事を出したくなる気持ちもわかる。
カールと別れないまま、ドンと付き合うというのは雰囲気に吞まれたのかな(^_^;
"感情を飲み込む"という一節にグッと来た。
でも、ジョアンナは飲み込んできた感情を表に出すようになります。
ここからがジョアンナにとって本当のスタート。
好きなシーンは、ジョアンナがマーガレットを見舞いに行くシーン。
ジョアンナの気遣いや思いやりが素敵だし、
会社では強気なマーガレットが、ここで人間らしさを見せ、
やっとジョアンナとマーガレットは打ち解けたのかなと感じた。
ジョアンナを演じたマーガレット・クアリーは魅力的な女優さん。
モデル出身らしく、確かにスタイルがいいし、
どんな服装でも着こなしていたのが印象的。
他の主な出演者
マーガレット役…シガ二ー・ウィーヴァ―
ドン役...ダグラス・ブース
ダニエル役...コルム・フィオール
友達のジェニー役…ショーナ・カースレイク。
ヒュー役…ブライアン・F・オバーン。
カール役…ハムザ・ハク。
マックス役…ヤニック・トゥルースデール。