桜岡設計事務所のブログ

東旭川、桜岡にある設計事務所の日々の事、仕事の事、愉快な仲間達。

高気密高断熱住宅の夏

2018-08-01 20:23:05 | 家の事
暑いニャ。でも僕、扇風機キライでここに居るの。


昔ながらの日本の住宅は、家の建具を開け放して通気をよくし、暑さをしのいだそうです。
でも北海道で通気の良い家をつくると冬の間寒くて死んじゃうし暖房費が莫大にかかるので、高気密高断熱という考えが生まれました。
家が魔法瓶のようなイメージです。こういう造りになると、これまでの日本の伝統的な家の夏越しとは少し違う方法で暑さをしのぎます。

それは「窓を極力開けない」。

開けるのは日射や高温、湿気が緩和されている夜間か、日中日差しが入らない時だけにします。
その分、室内で涼しい風を感じられるように扇風機を回したりします。

これは日本の伝統建築や習慣に通じる考え方ですが「家の外側で日射遮蔽をする」。「すだれ」「よしず」がまさにそうです。
我が家の窓は、窓と窓の間にブラインドがあります。この機構で、熱気を室内に入れないように出来ます。
室内にカーテンやブラインドがあると、日射を遮られても熱は家の中に入って来ます。また、ホコリが溜まり易く掃除やカーテンの洗濯の手間がかかります。


また、原始的ですが「身体を冷やす」。笑
冷たいものを食べる、という事だけではなくて、身体を冷やす食材ってありますよね。ヨーグルトや珈琲もよくそう言われています。
冷凍庫から発掘したメロンとヨーグルトでシャーベットをつくりました。食べると寒くなる程でした。

我が家はこうして相変わらずエアコンの無い生活をしていますが、正直今年の暑さは堪えました。
もちろんエアコンをあらかじめつける建主さんも多くいらっしゃいますし、それも良い事だと思います。
ご要望が無くてもこちらから念押しで確認するぐらい、最近の北海道の夏は油断出来ません。(本州と比べ物にならないかもしれませんが)
それぞれの暮らしや生活リズムに合わせた家を作りたいものです。
コメント (2)
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