周平の『コトノハノハコ』

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#202 『いつものビルの屋上で』

2020年08月30日 | 作詞作品集
仕事で辛い事
あった帰りは
必ず決まって
ここへ来る
いつものビルの屋上

若い頃 あの子と
よく来てた場所
見える風景は変わっても
思い出はまだ

傷ついた この胸に
懐かしい風が吹く
なぐさめが上手なのは
あの日のまま

街のカレンダー
また一枚めくれて
僕は今日に取り残されてゆく
だけど明日(あした)へと
進むために今夜は
優しく背中を撫でる
風を浴びて


夢を語り合ってた
ビルの屋上
叶っていたなら きっと今
横にあの子も

この狭い現実の
世の中で ここだけが
深呼吸できる居場所
あの頃から

街の秒針は
急ぎ足で進んで
でも僕は過去に縛られたまま
だけど未来(みらい)へと
進みたくて今夜も
優しく通り抜けてく
風を受けて

僕のカレンダー
めくるために今夜も
いつものビルの屋上
風を浴びて