周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけない「シューピー散文クッキング」の第1弾『夢馬鹿』の第11話です!
さて、今回の材料は…
「フラット」…小さじ5杯
「細目(さいもく)」…大さじ5杯
「猛り立つ」…大さじ2杯
「器械」…大さじ2杯
「力いっぱい」…小さじ2杯
次回はいよいよ最終話。ちゃんと完結に向かえるか大きな鍵を握る第11話スタート!!
『夢馬鹿』~第11話~
会社に2ヵ月後の退職を告げた私は、仕事の後の時間や週末の休みを使って雪男とラーメンバーの開店に向けた準備を進めた。
不動産や内装業者とのやりとりは雪男にほぼ任せ、私は店内で使用する機械や"器械"の選定や購入を担当した。
開店までの2ヶ月間、寝る時間などほとんどなかった。
寝不足で仕事中のミスは増え、お決まりの上司からの公開説教を何度も食らった。
退職する前にクビになってもおかしくなかった。
2人とも長年の夢の実現に向けて”猛り立っ”ていた。
とても”フラット”な気持ちなんかではいられなかった。
それでも2人で集まって”細目”を決めていく話し合いの時は至って冷静だった。
アルバイトはどのくらい雇えるか、営業時間はどうするか、店名は何にするかなど、時間が経つのも忘れて真剣に話し合った。
そして、店名は『"力いっぱい"』に決定した。
ラーメンもお酒も一杯・二杯と数えるし、いっぱい食べたり呑んだりして欲しいし、何よりも我々が”力いっぱい”頑張るという意味を込めて雪男が命名した。さすがのセンスだ。
私が一番自信を持って提案した店名は『夢馬鹿』だった。
雪男は馬鹿じゃない。馬鹿なのは私だけだ。
そして…、
ついに…、
『”力いっぱい”』開店の日を迎えた。
《最終話へ続く》
さて、今回の材料は…
「フラット」…小さじ5杯
「細目(さいもく)」…大さじ5杯
「猛り立つ」…大さじ2杯
「器械」…大さじ2杯
「力いっぱい」…小さじ2杯
次回はいよいよ最終話。ちゃんと完結に向かえるか大きな鍵を握る第11話スタート!!
『夢馬鹿』~第11話~
会社に2ヵ月後の退職を告げた私は、仕事の後の時間や週末の休みを使って雪男とラーメンバーの開店に向けた準備を進めた。
不動産や内装業者とのやりとりは雪男にほぼ任せ、私は店内で使用する機械や"器械"の選定や購入を担当した。
開店までの2ヶ月間、寝る時間などほとんどなかった。
寝不足で仕事中のミスは増え、お決まりの上司からの公開説教を何度も食らった。
退職する前にクビになってもおかしくなかった。
2人とも長年の夢の実現に向けて”猛り立っ”ていた。
とても”フラット”な気持ちなんかではいられなかった。
それでも2人で集まって”細目”を決めていく話し合いの時は至って冷静だった。
アルバイトはどのくらい雇えるか、営業時間はどうするか、店名は何にするかなど、時間が経つのも忘れて真剣に話し合った。
そして、店名は『"力いっぱい"』に決定した。
ラーメンもお酒も一杯・二杯と数えるし、いっぱい食べたり呑んだりして欲しいし、何よりも我々が”力いっぱい”頑張るという意味を込めて雪男が命名した。さすがのセンスだ。
私が一番自信を持って提案した店名は『夢馬鹿』だった。
雪男は馬鹿じゃない。馬鹿なのは私だけだ。
そして…、
ついに…、
『”力いっぱい”』開店の日を迎えた。
《最終話へ続く》