＃１０６ 『ひみつきち』

幼き日々の思い出たち
蘇る夏の終わり
皆で作った「ひみつきち」は
もう　今では当然　跡も無いけど

２４時間があんなにも
長く果てしなかった日々
今はどうだろう？
あっという間に
毎日がただ過ぎてく

仕事ばかり　積み重なり
埋もれてく「自由」や「夢見ること」
大人になり　増えてくのは
「色んな事情」と「秘密」だけで
イヤになる

あんなに青くて　広かった空が
曇って見えたり　狭く見える
あの頃のように　心解き放ち
まっすぐ未来を追いかけたい
あの日の　あの場所　「ひみつきち」へ
あぁ　もう一度　戻りたいな


初めて恋した　あの季節
照れくさくて強がっては
「好きじゃない」とか　
バレバレのウソ
顔赤く染めて言った

素直だった　あの自分は
どこへと置いてきてしまったのだろう？
大人になり　嘘つくこと
だんだん上手に　
そして平気になってゆく

自分に嘘つく事だけは　きっと
しちゃいけないだろう　どんな時も
なりたかった姿　こんなんじゃないよ
今からでも　まだ間に合うかな？
あの日や　あの場所　あの気持ちを
そう　忘れずに歩みたいな


あんなに青くて　広かった空を
もう一度　見たい　飛んでみたい
あの頃のように　心解き放ち
まっすぐ未来を追いかけたい
あの日の　あの場所　「ひみつきち」へ
あぁ　もう一度　戻りたいな
まっすぐ　素直な　あの気持ちを
そう　忘れずに歩みたいな