周平の『コトノハノハコ』

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#113 『この街うんざり』

2011年06月13日 | 作詞作品集
僕らはきっと分かり合えず
傷つけ合う この先ずっと
心も手も繋ぎ合えず
バラバラなまま この街ずっと

「我先に」とそんなに急いで何処行くの?
自分さえ良けりゃ
他人(ひと)はどうでも良いの?

星が見えない街
心も見えない街は
表ばっかり明るく見えて
実は暗い街
そう 誰もが皆 きっと
自分が一番可愛い
愛よりも 夢よりも
金が勝つ街
もう居たくないよ
こんな街には
無駄な争いばかりの街


非常識が常識として
通ってしまう この街はそう
自殺する人だって絶えない
毎日のように どこかでずっと

何でも揃っているように見える街は
何にも売っちゃいない
空っぽな街

左も右も前も後ろも
気にしないと
何が起こるか分からない街
此処はそんな街
でも 誰もが皆 そう
悪い人なわけじゃない
支え合う事だってできるはずだろう?


愛も夢も見つけられず
この街をただ彷徨う毎日

星が見えない街
心も見えない街は
表ばっかり明るく見えて
実は暗い街
そう 誰もが皆 きっと
自分が一番可愛い
愛よりも 夢よりも
金が勝つ街

見えない 何も見えない
ネオン以外の光は何も
愛も見えない 夢も見れない
腐りきってる この街じゃ もう
逃げ出そうか この街から
あたたかい光を求めて
うんざりだよ
人の心を失くした街

2 コメント

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ココロの声…? (まーうさ)
2011-06-14 22:53:01
周平さん こんばんは!

詞、読ませていただきました。
よく憧れて都会に行った友人から聞く話がこの詞と同じです。
私も一時期関東に住んでたんですが、当たり前だと思ってた交流みたいなものがなく、無機質に思って寂しくなった事がありました。
Twitterのフォロワーさん(岩手出身)が「地元のいいところは何?」と聞かれて「何もないのがいい」と答えてると教えてくれて納得。
何もないからこそ自らの身体やココロを動かそうとするんだと気づきました。
この作品は周平さんが上京してから感じた事を描いてるのでしょうか…。
だとしたら何だか切ないですね…。
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>まーうささん (周平)
2011-06-14 23:50:17
>「地元のいいところは何?」と聞かれて「何もないのがいい」と答えてる。

↑俺も同じです(笑)

もちろん上京後にも感じてた事ですが、やっぱり震災の後に強く感じましたね。
電車から降りるときに皆「我先に」と降りようとして数人がドミノ倒しになったのを見て感じた事をすぐに歌詞にしました。
あとは震災後の食料や乾電池などの買占めを見てですね。
でも福島の実家の近くのコンビニは地震の30分後(つまり津波来た時間よりも先に)には食料無かったらしいですけどね(苦笑)
人間もやっぱり自分が生きるためには手段を選ばない動物なんだなぁと思いました。
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