周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけない「シューピー散文クッキング」の第2弾『ブサメンの音楽隊』の第9話です!
さて、今回の材料は…
「最前線」…大さじ3杯
「反対色」…大さじ6杯
「ブラシ」…小さじ5杯
「乱れる」…小さじ2杯
「詰め掛ける」…小さじ3杯
今回を含めてラスト3話! ここから終盤戦の第9話スタート!!
『ブサメンの音楽隊』~第9話~
迎えた新入生歓迎会。新生徒会長の海図真貴人率いる軽音楽部の演奏を僕らは指を咥えて見ているしかなかった。
海図たちのオリジナル曲は、僕らのオリジナル曲「ブサメンの音楽隊による行進曲」とは”反対色”なロック調の曲で、演奏も全く”乱れる”事なく悔しいくらいに完璧だった。
「やっぱすげぇわ。こりゃ、ライヴハウスにも客が"詰め掛ける"わけだよ。」イヌが言った。
「仕方ないから、僕たちは11月3日の文化祭での演奏を目指して頑張ろうよ!」ニワトリが言った。
「うん! そうだねっ!」僕は自分の心に嘘をついて無理に明るく返したが、悔しさや残念さを隠しきれた自信が無かった。
その証拠に、
「本当にすまない。僕の不甲斐なさで…。」とネコにまた謝らせてしまった。
「いや、ネコの所為じゃないよ。僕らの実力がまだまだだからこうなっただけ。ネコは常に”最前線”で頑張ってきてくれたし感謝してるよ。ネコがいなかったら今のレベルにも達していないし、そもそも僕らバンド始めてないし。」
それから僕たちは11月3日の文化祭で、どういう形であれ絶対に演奏を披露する事を目標にさらに練習を積んだ。
僕は掃除の時間も、男子トイレの中でデッキ”ブラシ”をマイクスタンドに見立てて歌の練習をして先生に怒られている。
僕は純粋にイヌ、ニワトリ、ネコとのバンド活動が楽しくなっていた。
バンドを始めた理由の「女子にモテたい」なんて気持ちはどこかに消えてしまっていた。
ある日の昼休み、いつものように僕とイヌとニワトリの3人は校舎の屋上にいた。
「あぁ、早く演奏披露して、女子からキャーキャー言われてぇなぁ。」イヌがぼやいた。
「うん、そうだねぇ。僕も早くモテたいよ。ロバもそうだよね?」ニワトリが言った。
「うん! そうだねっ!」僕は自分の心に嘘をつかずに正直に明るく返した。
《第10話へ続く》
さて、今回の材料は…
「最前線」…大さじ3杯
「反対色」…大さじ6杯
「ブラシ」…小さじ5杯
「乱れる」…小さじ2杯
「詰め掛ける」…小さじ3杯
今回を含めてラスト3話! ここから終盤戦の第9話スタート!!
『ブサメンの音楽隊』~第9話~
迎えた新入生歓迎会。新生徒会長の海図真貴人率いる軽音楽部の演奏を僕らは指を咥えて見ているしかなかった。
海図たちのオリジナル曲は、僕らのオリジナル曲「ブサメンの音楽隊による行進曲」とは”反対色”なロック調の曲で、演奏も全く”乱れる”事なく悔しいくらいに完璧だった。
「やっぱすげぇわ。こりゃ、ライヴハウスにも客が"詰め掛ける"わけだよ。」イヌが言った。
「仕方ないから、僕たちは11月3日の文化祭での演奏を目指して頑張ろうよ!」ニワトリが言った。
「うん! そうだねっ!」僕は自分の心に嘘をついて無理に明るく返したが、悔しさや残念さを隠しきれた自信が無かった。
その証拠に、
「本当にすまない。僕の不甲斐なさで…。」とネコにまた謝らせてしまった。
「いや、ネコの所為じゃないよ。僕らの実力がまだまだだからこうなっただけ。ネコは常に”最前線”で頑張ってきてくれたし感謝してるよ。ネコがいなかったら今のレベルにも達していないし、そもそも僕らバンド始めてないし。」
それから僕たちは11月3日の文化祭で、どういう形であれ絶対に演奏を披露する事を目標にさらに練習を積んだ。
僕は掃除の時間も、男子トイレの中でデッキ”ブラシ”をマイクスタンドに見立てて歌の練習をして先生に怒られている。
僕は純粋にイヌ、ニワトリ、ネコとのバンド活動が楽しくなっていた。
バンドを始めた理由の「女子にモテたい」なんて気持ちはどこかに消えてしまっていた。
ある日の昼休み、いつものように僕とイヌとニワトリの3人は校舎の屋上にいた。
「あぁ、早く演奏披露して、女子からキャーキャー言われてぇなぁ。」イヌがぼやいた。
「うん、そうだねぇ。僕も早くモテたいよ。ロバもそうだよね?」ニワトリが言った。
「うん! そうだねっ!」僕は自分の心に嘘をつかずに正直に明るく返した。
《第10話へ続く》
前回の材料に比べると無難なせいなのか、ストーリーの中に見事に溶け込んでいたので〝ブラシ〟に気づきませんでした。
ロバさんの「女子にモテたい」という意識が変化したのか、成長したなぁーっと思っていたら、イヌさん・ニワトリさんと話していて変わってなかったというオチも見事です!
デッキブラシの件は周平の高校時代の実話です(笑)
先生に怒られてはいないですが。
ちょっと間が空きますが、残り2話です!
最終回にはもっとすごいオチがあるかもです。