周平の『コトノハノハコ』

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『ブサメンの音楽隊』~第1話~(シューピー散文クッキング第2弾)

2022年04月11日 | シューピー散文クッキング
おそらく大好評だったと思われる新企画『シューピー散文クッキング』の第1弾『夢馬鹿』の終了から1ヵ月半。
早くも第2弾がスタートです!!
まだ『シューピー散文クッキング』が何だか分からない方もいらっしゃるかと思いますので説明します。
『シューピー散文クッキング』とは周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけないという、自分の首を絞めるような企画なのであります。

さて、今回の材料は…

「折れる」…小さじ2杯
「群馬県」…小さじ6杯
「北陸」…小さじ5杯
「早起きは三文の得」…大さじ2杯
「長所」…小さじ3杯

どこかで心が"折れる”事がないように最初が大事な第1話スタート!!

『ブサメンの音楽隊』~第1話~

2021年の都道府県魅力度ランキングで44位となり県知事が激怒した事でも知られる”群馬県”。
東北地方や"北陸"地方と誤解される事も多い”群馬県”。

そんな”群馬県”の中の小さな村に17年前に生まれたのが、僕、呂畑蓮(ろばた・れん)だ。
現在、県立の高校に通う2年生。
これと言って得意な科目も無ければ特技も無い。
顔もブサイクでロバに似ている。
それに加え、苗字も呂畑なため、あだ名は「ロバ」となる。
彼女いない歴は年齢×2÷2+5-5だ。

唯一の”長所”は早起きができる事だ。
幼い頃から両親から「”早起きは三文の得”」という諺をうるさく言われてきた。
だが、早起きで得をした事など一度も無い。
強いて言うなら夏休みのラジオ体操の最終日にもらえる謎のお菓子くらいだ。

授業中もどうしたら女子達からモテるのかばかり考えている。
小学校、中学校、高校それぞれで好きになった女子も何人かいるが、告白しようと思った時にはすでに誰かと付き合っていたりする。
中には、告白しようと思って「ねぇ、○○さん…」と声をかけたら「誰?」と返してきたクラスメイトもいて、心が”折れる”ような事もあった。

そんな僕にも親友と呼べる男子はいる。
クラスメイトの犬飼翔(いぬかい・しょう)だ。
顔はそれほど悪くはないが、なにしろ身長が低い。
それに加え、苗字も犬飼なため、あだ名は「イヌ」となる。
彼女いない歴は年齢×4÷2÷2だ。

《第2話へ続く》


2 コメント

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クッキング開始 (イワガタ)
2022-04-12 21:45:48
お疲れ様です。
待ってましたー散文クッキング!
ふと気になったんですが、初回って材料(単語)が決まってからタイトル(ストーリー)考えるんですか?その逆でこういうストーリーにしょう!と思ってから辞書引くんですか?
私が挑戦した時は辞書引いて材料決めてからストーリー考えました。
結構楽しかったのでボケ防止に定期的にやってみたいなと思ってます。

ロバ君とイヌ君、どういう風に音楽隊となっていくか楽しみにしてます!
・・・群馬って東北と間違われる事あるんですか?
新潟が東北と間違われる事はしょっちゅうですが・・・。
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Unknown (周平)
2022-04-12 23:22:47
>イワガタさま

『夢馬鹿』は辞書ひいてからタイトルもストーリーも決めてました。

今回は『夢馬鹿』の経験で『何が出てもどうにか持っていきたい方向に持って行ける!』と自信がついたので、タイトルとざっくりとした方向性だけ決めてから辞書ひいてます。

群馬県は東京千葉埼玉あたりから東北だと馬鹿にされるけど必死に北関東アピールをしてる印象ですね(笑)
東北で何が悪い!!ゴラァ!!
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