島根の地酒居酒屋 『朔屋(さくや)』の楽屋裏。

島根の松江にある居酒屋店主が、日本酒にまつわるお話を、面白おかしく、てきとうに書き綴ってまいります♪

麹の続き

2009年02月16日 | Weblog
前回、麹を室(むろ)と呼ばれる暖かい部屋に引き込んだところまでお伝えした、その続きです。

室の温度はだいたい30~33度位でしょうか。状況によって室温を調整します。



そこへ、引き込まれた麹米となるお米は、ある程度温度が均一になるまでまとめておいて、いっていの温度になったら台いっぱいに広げて、麹菌をふりかけます。

これの麹菌が通称『もやし』とやばれるものです。



今一部のファンの間で大人気のコミック『もやしもん』も、この『もやし』からきています。

このもやしを振る作業を『床付け』といい、この作業の間は多少の空気の動きでも、もやしがどっかに飛んでいっちゃうので、動くどころか呼吸もできません。(それはいいすぎです^^;)

でも、くしゃみなんてした日には、もう大変です。

そんな苦労の中で日本酒は醸されているのです♪

そして床付けが終わったら、またひとつにまとめて麹菌がじわじわ活動してくるのを、12時間くらい待ちます。

だから次の作業は夜遅くになります。

次の作業とは、この蒸したお米に麹菌をふっただけのお米の塊を、一度バラバラにして、またひとつにまとめておく作業『切り返し』です。

想像してみてください。

蒸したお米を12時間も放置しておくのです。
そりゃ~もうカピカピに固まっています。

その固まったお米をある程度の小さな塊にしていくのが『切り返し』なのです。

日によってその塊の大きさは違いますが、120キロ(大人二人分)くらいの塊を見ると、さすがにちょっとクラッときます。(しかも室温が30度オーバーです)^^;



休憩時間が終わりそうなので、続きはまた・・・。^^v

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