お芝居の感想やカテコの話をする前に、少し違う話から。
千秋楽終演後のロビーで「さるやんごとなき筋」にお目にかかった時、まず申し上げたのは「これだけ観るとは、思いもよりませんでした!w」じつに【白版】6回【黒版】5回の全11回は同一公演観劇記録の最多タイです。
名づけるならこんな感じ。
【診断名】キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』症候群
【症状】初回観劇の際に、シナリオの面白さ、芝居のエネルギー、そして舞台から発するアドレナリン及び「ある種の快楽物質」に反応し「(白または黒の)もう片方も観たい!」と激しい飢餓感と欲望を感じる。悪化すると仕事や日常生活に支障の出ない範囲での「劇場通い」が生じる。また日常生活の中で台詞をつい言ってしまったり、シュークリームやエクレアに過剰反応するケースも報告されている。
【治療法】もう片方(白or黒)を即時投与するしかないが、完治するより「次…次を早く!」とむしろ悪化していく症例も多数報告されている。その場合は治療を諦め、患者が満足するまで好きに劇場に行かせるしか対応方法はない。双眼鏡は悪化した患者に有効な治療法の一つとして利用が推奨されている。
【予防法】最初から公演チケットは早い段階で白と黒の両方を購入しておく。それでも発症するので完全な予防は困難である。なおマスク、眼鏡、点鼻薬などは全く役に立たない。兆候が認められる場合、公演前にSNSなどで公演情報や役者ブログ、感想などを読んでいはいけない。
【習慣性】極めて強い(物理的に供給源を断つしかない→公演期間が終了するまでは症状が継続する患者多数)根本的治療のためのDVD早期発売が待たれる。
【伝染性】PVなどの効果も合わせると、極めて高い(周囲の友人を引きずって劇場に足を運ぶ患者多数。しかも罹患者が大喜びしている症例も報告されている)。
↑ で、結局何しても「治らない」んですか~?(笑)
☆★ ☆★
冗談はさておき、CB初心者でこれだけみっしり劇場に通うというのも、相当奇異なものかもしれませんが(笑)こんな贅沢ができたのも半分以上は「ハーフプライス・チケット(当日半額券)」のおかげです。
実は今回の公演期間中、劇場でCSC(キャラメルボックス・サポーターズ・クラブ)の入会キャンペーンなるものを実施していて、年会費半額+諸々特典+ネット予約可能、というのに惹かれて、入会してみました。すると!「何?そんな便利なものがあったの?」というようなサービスがあれこれ…。
CSCサイト(何と劇場で手続きした数日後には登録確認のハガキが届き、システムが利用可能に!Quick & Action!)
http://www.caramelbox.com/csc/index.html
わかりやすい例で言うと、友人を誘ってある日の公演を半額で観たかったら、私はお昼休みを返上して/時間を都合して、都内某所のぴ□まで当日半額券を買いに行かねばなりませんでした。定価だとしても、多忙かつ予定が未確定なことの多いサラリーマンのこと、「行ける」と決まるのはいつも前日あたり。既に事前購入期間は終わっています。しかも定価の当日券は開演1時間前から発売→もちろん仕事後にギリギリで劇場に行くような人間が余裕をもって購入できるはずもなく…。それでも、このサイトのおかげで「当日でもネットで(チケット在庫があれば)何とかなってしまう!」この便利さ!何と、急な仕事などでNGになった時でもキャンセル可能!普通は、こんなことはありません!急な仕事で行けずに&売りさばけず泣く泣く紙屑化したチケットはこれまでに何枚もあります!
そんなに便利でいいんですか?!
私も長い間サービス業に従事していました。どんな仕事でも「顧客本位」とはよく聞く言葉ですが、こと演劇やコンサートに関してはなかなかそれは実現できていないものです。むしろ顧客が高いお金を払いながらも不便を強いられるのは当然で、「観たい」という気持ちを逆手に取られた、いわば「殿様商売」を甘んじて受けねばならない不満は、(言っても仕方ないのでグッと我慢しておりますが!)常にありました。それが驚くほどに(ネットとシステムの力を借りて)快適な観劇ライフを保証されている「キャラメルボックスの常識」に触れて「何なんだ、このミラクルは?!」と驚愕しました。
『鍵泥棒のメソッド』という作品の持つ大衆性と知名度(=大ヒット映画が原作)のせいでしょうか、今回は普段足を運ぶ劇場ではあまり見かけない「初めてお芝居観に来ました」という雰囲気のお客様がたくさんいらしていました。こうやって演劇カルチャーの裾野が広がればいいなあ、とも思いますし、チケットの購入などにもこうした便利さや速さがあるということはもっと知られていいんじゃないか?とも感じました。
正直に言うと、イマドキ1回で諭吉氏が普通に飛ぶようなエンタメにお金を使う層は、ある一定の収入レベル/関心度がある層以上に限られています。年間数十回舞台に通う自分としては、ほどほどの値段で気軽に行けるような「敷居の低さ」があってもいいのにな、(今回誘った友人たちのように)学生時代に演劇が好きだった人たちが多忙でも気軽に劇場に足を運べるシステムがあればいいのにな、と、今回の公演でいろいろ学び、また考えたものでした。
今日も話題の舞台の千秋楽とて、当日券を求めに来られた方も多かったようで、前説で加藤社長が「キャンセル待ちがあと18名です、空いている席の隣の方、お連れ様がキャンセルということはないですか?また、お知り合いにチケット持ってるけど急遽キャンセルの方は居ませんか?」と会場に協力を請われていました。手を尽くして「来た全てのお客様の期待に応えたい」という想いは、今日の一部始終で一貫して感じました。こんなこと、大規模な商業演劇の劇場ではまず見かけない光景で、正直…ものすごく驚きました。
白黒一度ずつ「だけ」のつもりで足を運んだ観客を、ここまで虜にするとは。コンテンツの面白さももちろんありましたが、私はそれ以上に「キャラメルボックス」のファンになってしまったようですw いわゆる「ファン顧客」→「リピーター化」できる企業は…って、本筋から離れますし職業病が出そうなのでwこの辺でヤメにします。ただ今回の公演に同行した友人(CBデビュー)の全てが「すごく満足した」「驚いた」と感想を述べていたのは、決して偶然ではないと思います。
それでは本題に。
☆★ ☆★
一夜明けて6月1日――キャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』WHITE、そして東京公演の千秋楽!
思いもかけず5月後半を鮮やかに彩ってくれたこの舞台とも、今日でお別れです。(神戸公演は流石に不参戦です…仕事無かったら行ってたかもw(^^;)
最終日のサンシャイン劇場
≪最終成績≫ 公演期間 5/10〜6/1
5/11 ● 5/13 ○ 5/15 ○
5/17 ●○ 5/20 ● 5/23 ○
5/28 ● 5/29 ○ 5/31 ● 6/1 ○
11回/26公演を観たわけです。単に回数を競うなら「もっと行ってるよ」という方もいらっしゃると思いますし、そもそも観劇回数を競うのは私の本意ではありませんw ただ、「毎週白黒最低1回ずつ観ることができた!」という、とても贅沢な経験をしました。もちろん「ただ観る」のではなく「日によって変化するナマの舞台」の醍醐味を、心から味わうことができた3週間でした。しかもそれは「出演者の誰かが目当てで観に行く」よりも「作品として面白いから行きたくなる」――これは凄いことだと思うのです。
WHITE――【白版】は、私にとって最初から少し特別な意味を持ったキャスティングで、舞台でした。それは初日の記録でも書きましたし、先日の振り返りでも書きました。ひとことで言えば「問答無用!」チームWHITEのお芝居と、生み出すエネルギー、醸し出す雰囲気すべてに意識も感覚も委ねて酔う、その時間を私は何よりも愛していたのだと思います。
その張本人はやはりこの人。「35には見えない」「黒いけどWHITE」な岡田達也さん! そこに絡むのがこの上なくリアルに共感できる30代の女性像を見せてくれた岡内美喜子さん。多田直人さんの「見てるだけでイラつく桜井のいい加減っぷり(桜井とコンドウの二度目の出会いシーン「タケちゃん、お母さんだよ」の棒読みっぷりは何度見ても笑えるし、微妙な反応のコンドウが可愛いし!)」もパワーアップして絶妙なスパイスになりつつ、このトリオが好きでたまらない!
トリオに絡む白黒共通キャストも【黒版】のそれとは全然違うんですよね。とにかく「毎回一生懸命工夫して、ものすごく頑張ってる」感があって、その上で「問答無用の大人の色気」はあるわけで。今日も今日とて、千秋楽なのにやっぱり細かな進化が!!!(クロスキャストの阿部さん、監督役が最早ドはまりしてますよね…「ちゃん」♪)ここの台詞、こう言うか!というニュアンスが、キャストによってその日のベストのために考えつくされた感がある、そこを探すのもまた【白版】を観る面白さです。
重ねて書きますが、私を酔わせる【白版】最大の魅力はやはり「岡田さん演じるコンドウの『匂い』!」まず最初に強烈な殺し場面(ちなみに黒スーツはシングルのほうがよく似合いますね)ここでハードな方に印象をグッと持って行き、さらに畳み掛けで戦闘…もとい銭湯シーン(笑)、脱ぎ方とか、桜井へのガン飛ばし方とか、(番台のおかみさんが来た時の)無愛想な首の振り方とか、台詞が無いだけに「色気」で勝負!何でこんなにハマるんだ!w何でこんなに似合うんだ!w
気品、美しさ、洗練度合いではBLACKの阿部さんが演じるコンドウのほうが数段上だと感じますが、否応なしにひきつけられる色気と匂いは、こちらが遥かに上です。
それを証明した?のが、桜井を演じる多田さんが千秋楽カーテンコールで暴露したエピソード!
「冒頭、銭湯で気絶したコンドウの鍵をすり替えてから、桜井がコンドウの服を慌てて着るシーンがありますよね。あれ、すごく忙しいシーンで誰も気づいてないと思うんですけど…僕が岡田さんの着てたシャツとか着るわけで、その服がいつも凄くいい匂い(残り香)がしてて、びっくりしたんです。今まで全然気づかなかったけど『この人はこんなにいい匂いをさせて何を企んでるんだ!?』っていう謎が!(爆笑)それは最後まで分かりませんでしたので、神戸で追求します!」
(多田ちゃん。それはきっと香水じゃなくて、フェロモンだよ~w) ←私の心の中のツッコミ
とにかく岡田さんのコンドウは「ギャップ萌え」なので、毎回飽かずウットリ眺めております。1−100の振り幅を設定すると、冒頭シーンでいきなり100超えの「危険で得体のしれない、ゾクゾクするようなプロフェッショナリズム」を見せたと思えば、続く「記憶喪失状態」では、身なりも風采も垢抜けず、何とも清潔感のない(苦笑)30代半ばのフリーターが現れるわけで、数値化するならゼロ以下!いきなりこの落差は何?!
ここで私はいつも、見た目も境遇もホントに冴えない、何とも頼りなくみすぼらしい状態のこの男に奇妙な保護欲をそそられるのです。放っておけないと言うか、ここでこの捨て犬みたいな男を放置してしまったら女がすたる(え?)というものだ!むしろ「このキュンキュン鳴いてる迷子の仔犬を連れて帰って、わしわし洗ってドライヤーかけてあげたくなる!」というか…w(鳴いてない!だいたい犬じゃない!)
それで「おっ!ちゃんと洗ったら別嬪さんとは言えないけど、まあ、見ようによってはソコソコ可愛くなったじゃないか?ふむ、しつけもちゃんとされてるみたいだし…(モフモフモフ)よーしよし!お腹空いた?ん~?そうかそうか、じゃあご飯あげようねー♪いい子にしてるんだよ~v(抱っこしてスリスリv)」←やめなさい。
ちなみにストーリー開始後1時間15分くらい経過した時点で「水嶋家→月光を聴く→覚醒」の場面があるわけですが、ここまでの約1時間はコンドウの「迷子の仔犬奮闘物語」いちいち「ぐあー何か可愛いぞコンドウ!w」「わー!泣いたーっそれは卑怯だぞっコンドウ!w」の連続…スミマセン、自分でも何書いてるのかよく分かってません!(笑)
戯言はともかく!香苗がコンドウの「努力します」という言葉に「ん?」と一瞬目を見開いて、何か心の中に思い当たるような表情を浮かべる出会いのシーンが、私は彼女の気持ちに共感していく「きっかけ」としてとても好きです。(アテレコするなら「しゃべった感じ悪い人ではなさそうだし、言葉遣いも礼儀正しいし、それに「健康で努力家」かも?!」w)岡内さんの演じる香苗は、34歳の大人の女性の持つ心の機微や揺らめき、迷い、強さを、本当に同じ女性の眼から見ても「リアルに」見せてくれます。それ故に【白版】では私は香苗の心に寄り添いながら、少しずつコンドウとの距離が縮まっていく過程に心地よく酔い「ちょっと笑えるくらい不器用な二人のラブストーリー」に身を委ねている、そんな気がします。
香苗の表情をじっと見ていると、折々のコンドウの言葉や行動の端々から「良いサイン」を受け取って、控えめながらも嬉しそうな笑顔になる、そこがまた可愛いんですよね。だから「結婚してください!」が、それほど唐突に思えない。彼女自身は気付いていないかもしれないけれど、コンドウの持つ「生来の美点」にちゃんと気づいて、心惹かれているのが観客には伝わってくるんですよね…♪(=本物を見抜く目)見た目の「ぱっとしなさ」がここでは逆に視覚効果として効いていますw
そしてそんな彼らとハチャメチャな桜井が繰り広げるラスト50分の大冒険!(笑)舞台の疾走感が心地よくて、思わず笑顔で見守ってしまうのです。頼りなかった迷子の仔犬は「本当の姿」である野性味あふれる狼に立ち戻り、あの冒頭シーンで見せた色気が再び!(しかも香苗との交流によってさらにいい感じに熟成v)何ともカッコいいなあ…vとウットリ。
そう!岡田さんのコンドウはリアルに「修羅場をくぐった匂い」「社会の底辺や暗黒部分を知っている人間の匂い」がするんです。それもハンパないくらいに!同じブラックスーツ姿でも【黒版】のコンドウは「怜悧に獲物を追う猟犬」めいた知能犯的印象が強いのですが、こっちはもう「狡猾に追い詰めて襲う狼」の風情。ちょっと世にスレた、乾いた感じがね~、とっても色気があって良いんですよ^^ 桜井を容赦なく叩きのめす時も、絵に描いたようなアウトローでちょっと「べらんめえ口調」なのもステキ。←多田さんの腰を抜かして後ずさる芝居がまたハマるんだ…これがw
まさしく「触るな危険」!
一方で「お金が無くて妻に逃げられた」と告白する姿もこっちのほうがリアリティ(えっ?w)があって……危ない男なのに情けなさがチラっと見えると、またそこのギャップに萌えるんです。そして待ち伏せしていた工藤たちに捕まるシーン、殴られて顔をしかめたり、抑えつけられて床に這いつくばる姿に言いようのない魅力(爆!)を感じるのも、何故かこっちのコンドウなんですよねw
私「何というか、こう…オトメの嗜虐心をそそられるシチュエーションだったりして♪v」
友人「それって何か…別の意味で…危なくないか?」(爆)
☆★ ☆★
ところで今日の席は2階席最下手でしたが、初見11日も2階席だったことを考えると、これまた何かの巡り合わせでしょうか(笑)あの日は「ポカーン(茫然)」としてしまって、いろいろ半分も観られなかったなあ、と苦笑しつつ【階段シアター】へ。
≪階段シアター 初日から千秋楽までの変化≫
入口
最初のハイタッチ(位置に注目。初日はもっと低かったw)
中盤
まだまだ
今の気分は?
突然ですがアンケート(上:初日、下:千秋楽。既に読めない!w)
ラスト(西川さんの声で「おめでとー!」とメッセージが流れますw)
☆★ ☆★
そして!2階席と言えばオープニング!(爆)
この公演期間中にすっかり「暗黙の了解」…いや、ある種のお約束になったらしい「オススメは2階席v」この件に関しては(風説の流布の責任所在において)心の片隅に一抹の罪悪感を感じないわけではないのです(笑)が!やはり最後までじっくり鑑賞させていただくのもまた「自分らしい」観劇スタイルということで。
ところで「せんとうしーん」と打つと、最初の頃は「戦闘シーン」としか反応してくれませんでしたが、今では一発で「銭湯シーン」と出るようになったマイPC…飼い主、いや持ち主に似て来たね…何事も学習は大事ですw
≪銭湯シーン図解≫
①最初のシーン
※BGM「White out」(LAMA)
(下手:浴場) (上手:番台)
◆コンドウ
桜井◎
□□□□□□ ロッカー
・桜井がセンターで正面の客席を見回してから着替えはじめる。この時、誰かのロッカーからタオルを拝借しているような気がするんですがw
・コンドウが上手奥からやってきて、とっとと服を脱ぎだす
・番台のおかみさんがやってきて、忘れ物のパンツの持ち主かどうか二人に尋ねる→上手奥へ去っていく
・桜井、ロッカーの上に無造作に置かれたコンドウの分厚い財布に思わず目をやる
・コンドウ、桜井をジロッと睨みつけてから(ここの一瞬の視線の交錯が良い!)、財布をロッカーに放り込む
・ロッカーの扉を閉じ、一足先に浴場(下手)に向かうコンドウ。桜井はまだモタモタしている。
②石鹸が飛ぶシーン
客B◇ ○石鹸係
◆コンドウ
桜井◎ 客A◇
□□□□□□
・下手(浴場があると思しき方向)から客A(石原さん)登場→上手へ
・客Aに続いて、連れの男客B(大内さん)登場。この二人はサウナかお風呂上がり設定確実!と観察結果が出てますwちゃんと水滴、ついてますからね。「うわー、演出細かいなー…後から急いで着替えするとき拭かなくちゃいけないから大変なのに…」と余計な観察で、これまた余計な感想を抱くのも「見るとこソコじゃねえ(怒」と言われそうですね、ハイ。
・石鹸係(西川さん)スタンバイ(――――□ こんな形の道具で、黒い棒の先にボウッと白く光る石鹸が付いている)
・客B、右手に持った石鹸を「ポン」と1回空中に放り投げた後、Aに向かってスローモーションで投げる。
☆ふたつの石鹸について
飛んでいく石鹸そのものは西川さんが持った棒の先で光っているのですが、実は客Bこと大内さんが手にしていたリアル石鹸は、投げたフォームでそのまま右手→左手に移り、左後方の腰タオル「ポケット」にこっそり収まるという寸法です。でないとその後の芝居で「両手が空いた状態」にならないので。助け起こすときに石鹸がポケットに入っているのは視認できます。(ここは是非、鍛え上げられた背面の美しさも堪能したいところ!)
③石鹸とコンドウの飛行経路
・黒子・西川さんの操縦により(笑)宙を舞う石鹸はまず客Bから客Aの手へ。
・客Aの手が滑ってつかみ損ねた石鹸は、はずみで桜井の頭にヒット。
・イタッ!と驚く桜井の頭で跳ね返った石鹸は、さらに歩いて行くコンドウの目の前を掠め、足元に落ちようとする。
・客Bが「危ない!」と慌てて滑りかけたコンドウに手を伸ばすが、惜しくもその手は届かず、代わりに腰タオルが…w
・石鹸、落ちて消える→その直前に黒子4人がリフト隊でスタンバイ。下手に「修正係」スタンバイ。
・コンドウ、下手から上手へ空を飛ぶ。(リフト隊及び修正係の皆様、お疲れ様です!)
○石鹸係 ④リフト隊
客B◇ ◆コンドウ
修正係① 桜井◎ 客A◇
□□□□□□
・リフト隊 ☆畑中/★多田、関根、毛塚、小多田
・修正係 ☆阿部/★岡田 ←ちょっとわかりづらいけど、消去法でこの二人しか手が空いていないはず…
④コンドウの落下~鍵のすり替え
客B◇
桜井◎ 客A◇ ◆コンドウ
□□□□□□
・スローモーションでコンドウが空を飛んでいる
・客Aと桜井は茫然とその光景を眺め、客Bは手にしたタオルに気付いて「うわあああああ!」といった顔でコンドウの後を追いかけようとする。(同じくスローモーション)
・上手にコンドウ落下。
・BGMが止まり全動作停止&静寂の中、桜井がロッカーの鍵が落ちていることに気付き(倒れたコンドウの左手先にスポットライトが落ちている)とっさに手にした自分の鍵を放り投げ、彼のカギを拾い上げる。
⑤ダンスシーンへの流れ
桜井◎
□□□□□□
・ここで「MOONBASE」の序奏が大音量で流れ、静止していた人物が一気に動き始める。
・客B、コンドウに駆け寄り、身体を叩いて呼びかける。
・客Aも駆け寄り、鍵を拾い、ふたりでコンドウを抱え上げて番台(上手)の方に小走りにハケていく。
・桜井、人がいなくなった瞬間に猛烈なスピードでコンドウのロッカーを開けて着替えを始める
・番台のおかみさんがロッカーにあった荷物(本当は桜井の私服)を取りに来て、慌てて後を追っていく。
・白黒ロングジャケットのダンサー第一陣が登場。後列4名、中・前列4名。
⑥ダンス(再検証ver.)
≪第1隊形≫
後列2人 ○ ○ ○ ○
○ ○
中・前列4人 ○ ○
最前列 ◎桜井(着替え中)
ロッカー □□□□□□
↓
・後列配置換え。西川さんと大森さんが舞台奥上下手から登場。
中前列でいったん入れ違い、さらにクロスして中列に入ってくる。
・同時に畑中さんと小多田さんがクロスして上下手スイッチ。
・桜井、着替え完了(所要時間はジャスト60秒!)
・大内さんと石原さんが服を着て(笑)いちばん大外から登場。
ここでロッカーが左右にハケる。
□□□←← →→□□□
・桜井、センターポジションに。最前列に加わり、財布を手にすると一瞬不敵な笑みを浮かべて胸ポケットに入れる。
・シンクロする動きで、大内さんと石原さんの右手も同じように弧を描いて胸ポケットに入り、そのまま両手は全員ポケットに。
↓
≪第2隊形≫(結局、合ってるかどうか不明w)
後列4人 ○ ○ ○ ○
中後列2人 ○ ○
中列4人 ○ ○ ○ ○
前列3人 ○ ◎ ○
≪第3隊形≫
・センターの桜井が後ろを少し振り返り、上手から服を着て出てきたコンドウの姿を見つけ、後方下手にアウト。
・サイドから詰めてきた大内さんにセンター交代。
・桜井が抜けた分、下がり気味の第二列から白:畑中さん/黒:多田さんが最前列下手にスイッチ。
・コンドウ(白:岡田さん/黒:阿部さん)が、全体の最後尾中央でダンスに加わる。
≪最終隊形≫
(配置は多分こんな感じ:敬称略)
最後列 (★阿部)☆岡田
後列 笹川 関根 毛塚 前田
中後列 大森 西川
中列 渡邊 岡内 小多田
前列 (☆多田)★畑中 大内 石原
第二~最終隊形まで、、いーーーっちっばんカッコいい部分はわずか45秒間というマジック!
※あくまでも参考程度にどうぞ。
・全員ハケる。
・コンドウ、そのまま中央にとどまり、一人残った舞台で桜井とクロスする。
というわけで!!最後まで存分に!堪能させていただきました!!v
ごちそうさまでした~w ←違
☆★ ☆★
千秋楽の挨拶はみなさん個性的でw大いに楽しませてもらいました!そして、何よりうれしかったのは昨日で見納めだと思っていた【黒版】キャストが、本役の衣装でそれぞれコンドウ(阿部さん)、桜井(畑中さん)、香苗(安理ちゃん)として登場~!!!私が夢にまで見た、2バージョン6人が同じ舞台に揃い踏み!!!(テンションMAX!)
阿部さんの「舞台と客席との一体感が味わえたのが最高でした!その理由は…」で劇場中が揺れるほどの大爆笑!まさかの「あの台詞」が出るとはw私もあの場面大好きだったから涙が出るほど笑いました。なるほど!これも舞台と客席との一体感だよね、確かに!間違いない!(爆)
カテコ2回目の後、多田さんが「この後バラシがあるのでカテコはこれで最後です!」と言っているのに容赦なく拍手は続き「やっぱり許してもらえませんでしたか~w」と皆さん再登場。アク●ダイレクト石原さんの独演会(笑)、三本締めはいつになっても始まらない、小多田さんも巻き込み「工藤興業コンビ」で寸劇が始まる、西川さん怒る(笑)、大内さんボケる、岡田さんツッコむ…笑い過ぎて涙が溢れて、お腹は痛くて、呼吸が苦しくて、もうどうしてくれるんですか!(爆)
三本締めが終わっても、最高潮に盛り上がって「帰りたくない!」という客席の雰囲気を察してか、キャストの皆さんは何と最後は舞台から降りて、客席通路を通り抜けながら手を振って退場して行ってくれました!(2階席なので見ているだけでしたがw)いやーん!1階席の人羨ましい!
こうしてキャラメルボックス『鍵泥棒のメソッド』 東京公演はついに幕を下ろしました!最後まで大人の色気満載で、笑いとドキドキハラハラで観る者の心を奪ったWhiteチームに惜しみ無い拍手と感謝と愛を送りたいと思います。そしてもちろん!
両バージョン全キャストの皆様&制作・劇場運営スタッフさんに感謝!ありがとうございました!
東池袋の駅に向かう地下道を抜け、ぱっと頭上に初夏の青空が広がった時、私の胸の中にはホールを出てからもずっと『蒼天航路』が流れ続けていたことに気づきました。何という解放感&爽快感!この時、改めてあの曲がエンディングである理由がわかったような…そしてあの曲が締め括りで本当に良かった!と感じたのでした。(早くサントラ来ないかな♪)
そしてラストの西川さんの「私たちはこれからも前を向いて歩いて行きます!」という力強い挨拶を思い出し「次は夏公演だな!」と気合いが入りました!!
なんたって私のCBデビュー作『TRUTH』!!しかも英之助の大内さんが新しい鏡吾だし!!過去話やるし!辻本くんも客演するし!夏のキャラメルボックス長谷川鏡吾フェス(笑)は、もう2作品合わせて4回分はチケット取りました♪(←ヲイ)原作と戯曲を初日までにもう一度読み直して、過去公演のDVD見直してたら、あっと言う間に暑い熱~~い7月がやって来そうな気がします!(^-^)b
TRUTH-T、既に発売中w
≪追記1≫
さるやんごとなき筋には「神戸に来るんじゃないか」と思われていたようですが…既にターゲットは「次の男」w 夏の鏡吾フェスに向けて準備は万全ですよ♪
≪追記2≫
本当は全キャスト一人ひとりについて書きたいことが山ほどあるのですが、今回は観劇間隔が短かったことで「翌日までに書く」→「細かな掘り下げまでできない」ジレンマがあり、筆が至っておりませんでした。書かないのではなく、書けないのです(むしろ物理的な意味で)その辺りは「お察しください」(^^;時間がある時にゆっくり反芻して、また番外編(雑感)としてまとめておきたいと思っております。
≪追記3≫
観劇慣れしてないな、と感じたお客さんの中にはこんな人も。
・座席から超前のめりになる(=視線が遮られ、後ろから見えない)
・座席でおしゃべり(=気持ちは分かるがやめてほしい)
・飲み物が炭酸(=開けたときにシュッと音がする)
2時間休憩なしの舞台では幕間で注意もできません。これだけはホント、やめてください。
特に2階席。ちょっとひどいなと思うお客さんもちらほら・・・前説、聞いてた?!
特に膝で頬杖とか、椅子の上で三角座りとか、椅子の上で正座とか、ありえないから!!
≪追記4≫
全公演&白黒合わせた個人的MVPは…もうここまで十分書きましたよね!?(笑)
☆★ おしまい ☆★