師走も半ばになりました。
今年20回目(!)の遠征から帰ってきた庵主です。
土曜日にサンシャイン劇場でキャラメルボックスの冬公演『ティアーズライン』、日曜は新国立劇場で山本耕史さん濱田めぐみさんのミュージカル『メンフィス』千秋楽、という週末です。(実は先週も『メンフィス』観に行った…orz)
さて、その『ティア-ズライン』。
元々は東京公演終盤23・24の週末に観に行こうと思ってたのを待ちきれず前倒しにしてしまうほど(関西では明石公演もあるんですよ…でも28日まで待てないよ!←爆)私が今一番観てみたいキャラメルボックス看板3人の顔合わせ作品なのです!!!
いろんなところで客演しつつ『鍵メソ』にもしっかり出ていた畑中智行さん、約1年ぶり?の芝居巧者阿部丈二さん、そして2年もの間武者修行の旅に出ていた(!)多田直人さん。思えば、この3人が「同時に出ている」作品って、2015年のクリスマス公演『BREATH』以来?
個性の異なる、でも私の好きな俳優さん3人が、がっつり絡んでのお芝居を一度観てみたかった!!!
まさにキャラメルボックスからのクリスマスプレゼントです。しかも完全オリジナルで新作!!!
これは、もう、期待しかない。
公式HPより
http://www.caramelbox.com/stage/tears-line/
「ティアーズラインとは」
チーターの目の下にある、黒い線のこと。一説には、太陽光の反射を和らげるためのものと言われている。「ある日、子どものチーターが母親の元からいなくなり、必死に探しまわったが、見つからない。母親は何日も何日も泣き続けて、やがて涙の痕が黒いラインとなった」という、チーターの母性愛の強さを表すような伝説もある。
成井さんが「母と息子の不思議な冒険」と予告されていたのですが、フライヤーをひと目見て、キャラメルボックスらしからぬ?!この超絶クールでソリッドなヴィジュアルイメージに「いや、それ、ゴメンナサイ、全然想像がつかない…!!」と頭を抱える私。(このフライヤー、アベジョーさんのブラックな色気ダダ漏れ加減には、別の意味で頭を抱えましたが…w)
その、ヤヴァいやつ。 ↓
(私の心の声)
キャラメルの冬公演って、みんなハッピーであったかい気持ちになれるお約束じゃん?!
これ、どう見ても3人(畑中・阿部・多田)ともヤヴァい雰囲気満載なんだけど?!
成井さん、この2017年押し詰まった時に、我らキャラメルクラスタをどうしようと言うのですか?!
今年は心温まるクリスマスはナシですか?! ← 軽くパニックw
そして私には聞こえた。いわゆる「天の声」というヤツが。
百聞は
一見に
如かず。
そう。全ては「観てからの話」!!!
☆ ★ ☆
キャラメルボックス2017冬公演『ティアーズライン』
成井さんの言う「母と息子の不思議な冒険」…間違いではない。確かに物語の核のひとつではある。しかし、それ以上に「心に何かを抱え、何かのために命をかけて戦う人間たち」の物語であり、その事実が、あのフライヤーの持つ「クールでソリッド」「ブラック」のイメージに余すところなく反映されていた、と納得する2時間だった。
言い換えれば、それは劇団としてのキャラメルボックスが表現してきた「人が人を想う気持ち」に違いは無いのだろうけれど、今回はおそらく、全く新しい形で私たちの前に「これも、人が人を想う気持ちの『カタチ』である」と、突きつけられた気がした。
演出も(少なくとも私がこの4年近くで観てきた)おなじみの「安定感ある」スタイルではなく、あえて役者を信じ、アドリブ含めて挑戦的なセリフもわざと吐かせるような、成井さんの「振り切った」覚悟が伝わってきた。一方で「ここまでやれるんだ、キャラメルは」という自信を感じた。ハードなバイオレンス&アクションの場面も、丈二さん+畑中さんという演者を得て、暗く輝くブラックダイヤのように華麗で、観客は息を呑んで、次の瞬間(陶酔に似た)溜息をつく…これもまた「ザッツ・キャラメルボックス!」としか思えない。
オリジナルの脚本というのに、小説原作のように(常にも増して)セリフの量は膨大、しかも主役はほぼ出ずっぱり。ハイスピードで2時間に詰め込む様は、『シン・ゴジラ』でセリフと情報量の多さをあの上映時間におさめる為に役者が全員早口でセリフをしゃべった、というエピソードを想起させた。もともとキャラメル芝居は「テンション高め、セリフ速め」とはいえ、この『ティアーズライン』での見せ方は、ホントに新鮮!!しかもところどころで「予測もしない方向から突っ込んでくる」アベジョーさんや多田さん、絶対にこれはここ数年のキャラメルにはなかった!と断言できる。「あの人だからやれる」「アイツだから任せられる」そんな脚本演出・共演者の心の声が、手に取るようにハッキリ伝わってきた。
そして、主役の畑中さん。「誰からも愛される、一途な男」を演じさせたら、今のキャラメルで間違いなくナンバーワン。今回演じた「横手道朗」は、どこか『クロノス』の吹原和彦や『きみぼく』の秋沢里志を思わせるものの「(ある理由からくる)繊細さ、弱さ」を全面に出すことで、もっと私たちに近い「すぐ隣にいる誰か」を思い出させる、そして彼にシンクロして物語を体験する観客に「自分の傷や、弱いところを受け入れて認めることが出来るようになる」そんな「許し」を与えてくれる、今までにない「振り幅のある主役」としての存在感を放っている。持ち味の「観る人に元気をチャージする」大輪のひまわりの如きエネルギーと、キレのある動き、強い眼差しに張りのある声のパワーは流石のひとこと!
2年ぶりに本公演に戻ってきた多田さん。元々、水のように柔軟で引き出しの多い何でもできる役者さん、と感じていたけれど、今回の役(鯉川晴也)は、まさしく彼の持つ「芝居の振り幅」を堪能するのに相応しい!つかみどころの無さ、軽さとシリアス味、感情の抑制と爆発、全てが「今の多田さんの持ってるモノをキャラメルで全部観たい!」と飢えていた観客にとって「そう!そこ!それ!」という、ツボった場面は多かったと思う。武者修行=外に出ることで、キャラメルボックスに無い「風」を持って帰ってきた多田さんの凱旋公演のようにすら思えてくるのが、いっそ不思議でもある。
フライヤーの写真から既に色気だけでなく、ブラックかつインテリジェントな闇を醸し出していたアベジョーさん。スリーピースのスーツを瀟洒に着こなした立ち姿はカッコイイ、の一言。とはいえ、その闇はストレートなバイオレンス表現やアクションだけでなく、ちょっと見には軽い雰囲気で発したセリフや、コメディリリーフのような場面などで「明暗の対比」として強烈に突きつけられ、イヤでも「光が強くなれば、闇は深くなる」という言葉を思い出さずにはいられない。ネタバレになるので書けないが、劇中の役名も役割すらも、後半かなり進んだあたりでしか明らかにならず、ましてやバックグラウンドは完全に「闇」…そんな「彼」が数少ない「自らを語る場面」「人間性を発露させる場面」で、文字通り心臓を鷲掴みにされた。いつか「彼」が主役の「物語」を、私は観てみたい。
ところで『ティアーズライン』の作品名と、登場人物たちの行動・心情が言葉として結びつく場面は、実は皆無と言って良い。「母と息子の物語」その通り、2組の母子が登場する。とは言え、舞台に出ている時間の寡多に関係なく、それぞれの母親を演じる大森美紀子さん、坂口理恵さんの「圧倒的な支配力」に観客はひれ伏すしかない。これは、観ればすぐ分かる。あの二人こそが「心に何かを抱え、何かのために命をかけて戦う人間たち」の象徴かもしれないほどに。正直、主役&サブの3人が霞むほどの「インパクト」を観る側に与えてくれるのは間違いない。そして私たち自身の「母親」のことも痛いほど思い返すだろう。私自身が母から多大な影響を受け、反発し、ここまで来たように、観る人それぞれの「母と子の物語」があるはず。あのお二人の演技は、お芝居というカテゴリーを越えたリアルさで、舞台の上に私たち自身の思い描く「母性」を顕現させていた。
くどいようだがキャラメルボックスの冬公演。いわゆる「ハッピーエンディング」でなくてはいけない縛り(苦笑)がある。今回の『ティアーズライン』では、いろんな人の、いろんな愛の形が描かれている。その愛(親子・夫婦・恋人・友情など、相手を想う気持ち)とは、必ずしも「明るく美しく楽しい」ものではない、というのは、イイ大人なら誰でも分かっている。その後ろ暗い、いわば「闇」の部分を、今回あの成井さんの筆で描いてくれたこと、キャラメルボックスという劇団が上演してくれたこと、私の大好きな役者の皆さんが魅せてくれたことに、私は心から感謝したい。
そして、劇団という存在の貴重さ。今まで繋いでくれてる人たちがいて、これから繋いでくれる人たちがいる。加藤社長の言うキャラメルボックスの「世代交錯」とは、まさしくそういうことなんだと。我が身=企業に置き換えてもこれはホントに難しい。DVDだけど新人だった頃の彼らを見てる、だからこそ、元気を貰えるのだ!
運命の赤い糸が ピンと張り詰めたその先は
世界にひとり あなたと言う奇跡 (BIGMAMA『A KITE』)
ひとつ軽くネタバレ?
今回のダンスで使われているこの曲。この歌詞を、恋人同士だけでなく、親子、夫婦、兄弟姉妹、友人同士…そうイメージして聞いて欲しい。きっと物語に更なる深みが増すはずだから。
影の持つ重さや歪みがあるからこそ、
光の持つ美しさや尊さを知る。
☆ ★ ☆
オトナのためにあるエンタテインメント。
是非、いま心に小さな闇や陰り、言えない苦しみを抱えている人にこそ、触れてほしい作品です。
東京公演はクリスマスの25日(月)まで。
そのあと、兵庫県明石市で2回公演(12/28・29)があります。
…私は21回目の遠征を真剣に!考え中です。(爆)
今年20回目(!)の遠征から帰ってきた庵主です。
土曜日にサンシャイン劇場でキャラメルボックスの冬公演『ティアーズライン』、日曜は新国立劇場で山本耕史さん濱田めぐみさんのミュージカル『メンフィス』千秋楽、という週末です。(実は先週も『メンフィス』観に行った…orz)
さて、その『ティア-ズライン』。
元々は東京公演終盤23・24の週末に観に行こうと思ってたのを待ちきれず前倒しにしてしまうほど(関西では明石公演もあるんですよ…でも28日まで待てないよ!←爆)私が今一番観てみたいキャラメルボックス看板3人の顔合わせ作品なのです!!!
いろんなところで客演しつつ『鍵メソ』にもしっかり出ていた畑中智行さん、約1年ぶり?の芝居巧者阿部丈二さん、そして2年もの間武者修行の旅に出ていた(!)多田直人さん。思えば、この3人が「同時に出ている」作品って、2015年のクリスマス公演『BREATH』以来?
個性の異なる、でも私の好きな俳優さん3人が、がっつり絡んでのお芝居を一度観てみたかった!!!
まさにキャラメルボックスからのクリスマスプレゼントです。しかも完全オリジナルで新作!!!
これは、もう、期待しかない。
公式HPより
http://www.caramelbox.com/stage/tears-line/
「ティアーズラインとは」
チーターの目の下にある、黒い線のこと。一説には、太陽光の反射を和らげるためのものと言われている。「ある日、子どものチーターが母親の元からいなくなり、必死に探しまわったが、見つからない。母親は何日も何日も泣き続けて、やがて涙の痕が黒いラインとなった」という、チーターの母性愛の強さを表すような伝説もある。
成井さんが「母と息子の不思議な冒険」と予告されていたのですが、フライヤーをひと目見て、キャラメルボックスらしからぬ?!この超絶クールでソリッドなヴィジュアルイメージに「いや、それ、ゴメンナサイ、全然想像がつかない…!!」と頭を抱える私。(このフライヤー、アベジョーさんのブラックな色気ダダ漏れ加減には、別の意味で頭を抱えましたが…w)
その、ヤヴァいやつ。 ↓
(私の心の声)
キャラメルの冬公演って、みんなハッピーであったかい気持ちになれるお約束じゃん?!
これ、どう見ても3人(畑中・阿部・多田)ともヤヴァい雰囲気満載なんだけど?!
成井さん、この2017年押し詰まった時に、我らキャラメルクラスタをどうしようと言うのですか?!
今年は心温まるクリスマスはナシですか?! ← 軽くパニックw
そして私には聞こえた。いわゆる「天の声」というヤツが。
百聞は
一見に
如かず。
そう。全ては「観てからの話」!!!
☆ ★ ☆
キャラメルボックス2017冬公演『ティアーズライン』
成井さんの言う「母と息子の不思議な冒険」…間違いではない。確かに物語の核のひとつではある。しかし、それ以上に「心に何かを抱え、何かのために命をかけて戦う人間たち」の物語であり、その事実が、あのフライヤーの持つ「クールでソリッド」「ブラック」のイメージに余すところなく反映されていた、と納得する2時間だった。
言い換えれば、それは劇団としてのキャラメルボックスが表現してきた「人が人を想う気持ち」に違いは無いのだろうけれど、今回はおそらく、全く新しい形で私たちの前に「これも、人が人を想う気持ちの『カタチ』である」と、突きつけられた気がした。
演出も(少なくとも私がこの4年近くで観てきた)おなじみの「安定感ある」スタイルではなく、あえて役者を信じ、アドリブ含めて挑戦的なセリフもわざと吐かせるような、成井さんの「振り切った」覚悟が伝わってきた。一方で「ここまでやれるんだ、キャラメルは」という自信を感じた。ハードなバイオレンス&アクションの場面も、丈二さん+畑中さんという演者を得て、暗く輝くブラックダイヤのように華麗で、観客は息を呑んで、次の瞬間(陶酔に似た)溜息をつく…これもまた「ザッツ・キャラメルボックス!」としか思えない。
オリジナルの脚本というのに、小説原作のように(常にも増して)セリフの量は膨大、しかも主役はほぼ出ずっぱり。ハイスピードで2時間に詰め込む様は、『シン・ゴジラ』でセリフと情報量の多さをあの上映時間におさめる為に役者が全員早口でセリフをしゃべった、というエピソードを想起させた。もともとキャラメル芝居は「テンション高め、セリフ速め」とはいえ、この『ティアーズライン』での見せ方は、ホントに新鮮!!しかもところどころで「予測もしない方向から突っ込んでくる」アベジョーさんや多田さん、絶対にこれはここ数年のキャラメルにはなかった!と断言できる。「あの人だからやれる」「アイツだから任せられる」そんな脚本演出・共演者の心の声が、手に取るようにハッキリ伝わってきた。
そして、主役の畑中さん。「誰からも愛される、一途な男」を演じさせたら、今のキャラメルで間違いなくナンバーワン。今回演じた「横手道朗」は、どこか『クロノス』の吹原和彦や『きみぼく』の秋沢里志を思わせるものの「(ある理由からくる)繊細さ、弱さ」を全面に出すことで、もっと私たちに近い「すぐ隣にいる誰か」を思い出させる、そして彼にシンクロして物語を体験する観客に「自分の傷や、弱いところを受け入れて認めることが出来るようになる」そんな「許し」を与えてくれる、今までにない「振り幅のある主役」としての存在感を放っている。持ち味の「観る人に元気をチャージする」大輪のひまわりの如きエネルギーと、キレのある動き、強い眼差しに張りのある声のパワーは流石のひとこと!
2年ぶりに本公演に戻ってきた多田さん。元々、水のように柔軟で引き出しの多い何でもできる役者さん、と感じていたけれど、今回の役(鯉川晴也)は、まさしく彼の持つ「芝居の振り幅」を堪能するのに相応しい!つかみどころの無さ、軽さとシリアス味、感情の抑制と爆発、全てが「今の多田さんの持ってるモノをキャラメルで全部観たい!」と飢えていた観客にとって「そう!そこ!それ!」という、ツボった場面は多かったと思う。武者修行=外に出ることで、キャラメルボックスに無い「風」を持って帰ってきた多田さんの凱旋公演のようにすら思えてくるのが、いっそ不思議でもある。
フライヤーの写真から既に色気だけでなく、ブラックかつインテリジェントな闇を醸し出していたアベジョーさん。スリーピースのスーツを瀟洒に着こなした立ち姿はカッコイイ、の一言。とはいえ、その闇はストレートなバイオレンス表現やアクションだけでなく、ちょっと見には軽い雰囲気で発したセリフや、コメディリリーフのような場面などで「明暗の対比」として強烈に突きつけられ、イヤでも「光が強くなれば、闇は深くなる」という言葉を思い出さずにはいられない。ネタバレになるので書けないが、劇中の役名も役割すらも、後半かなり進んだあたりでしか明らかにならず、ましてやバックグラウンドは完全に「闇」…そんな「彼」が数少ない「自らを語る場面」「人間性を発露させる場面」で、文字通り心臓を鷲掴みにされた。いつか「彼」が主役の「物語」を、私は観てみたい。
ところで『ティアーズライン』の作品名と、登場人物たちの行動・心情が言葉として結びつく場面は、実は皆無と言って良い。「母と息子の物語」その通り、2組の母子が登場する。とは言え、舞台に出ている時間の寡多に関係なく、それぞれの母親を演じる大森美紀子さん、坂口理恵さんの「圧倒的な支配力」に観客はひれ伏すしかない。これは、観ればすぐ分かる。あの二人こそが「心に何かを抱え、何かのために命をかけて戦う人間たち」の象徴かもしれないほどに。正直、主役&サブの3人が霞むほどの「インパクト」を観る側に与えてくれるのは間違いない。そして私たち自身の「母親」のことも痛いほど思い返すだろう。私自身が母から多大な影響を受け、反発し、ここまで来たように、観る人それぞれの「母と子の物語」があるはず。あのお二人の演技は、お芝居というカテゴリーを越えたリアルさで、舞台の上に私たち自身の思い描く「母性」を顕現させていた。
くどいようだがキャラメルボックスの冬公演。いわゆる「ハッピーエンディング」でなくてはいけない縛り(苦笑)がある。今回の『ティアーズライン』では、いろんな人の、いろんな愛の形が描かれている。その愛(親子・夫婦・恋人・友情など、相手を想う気持ち)とは、必ずしも「明るく美しく楽しい」ものではない、というのは、イイ大人なら誰でも分かっている。その後ろ暗い、いわば「闇」の部分を、今回あの成井さんの筆で描いてくれたこと、キャラメルボックスという劇団が上演してくれたこと、私の大好きな役者の皆さんが魅せてくれたことに、私は心から感謝したい。
そして、劇団という存在の貴重さ。今まで繋いでくれてる人たちがいて、これから繋いでくれる人たちがいる。加藤社長の言うキャラメルボックスの「世代交錯」とは、まさしくそういうことなんだと。我が身=企業に置き換えてもこれはホントに難しい。DVDだけど新人だった頃の彼らを見てる、だからこそ、元気を貰えるのだ!
運命の赤い糸が ピンと張り詰めたその先は
世界にひとり あなたと言う奇跡 (BIGMAMA『A KITE』)
ひとつ軽くネタバレ?
今回のダンスで使われているこの曲。この歌詞を、恋人同士だけでなく、親子、夫婦、兄弟姉妹、友人同士…そうイメージして聞いて欲しい。きっと物語に更なる深みが増すはずだから。
影の持つ重さや歪みがあるからこそ、
光の持つ美しさや尊さを知る。
☆ ★ ☆
オトナのためにあるエンタテインメント。
是非、いま心に小さな闇や陰り、言えない苦しみを抱えている人にこそ、触れてほしい作品です。
東京公演はクリスマスの25日(月)まで。
そのあと、兵庫県明石市で2回公演(12/28・29)があります。
…私は21回目の遠征を真剣に!考え中です。(爆)