今年４月からの高年齢雇用継続給付金算出式が公表されていたので、エクセルに組み込み計算する式を試作してみました。従前タイプと並置しておきます。
A1～F1セルには、次の数値が埋まっているものとします。
A1:支給限度額（376750）
B1:最低限度額（2295）
C1:上限額（494700）
D1:下限額（86070）
E1:(６０歳到達)賃金月額
F1:(毎月の)賃金額
Ａ１～Ｄ１は、毎年８月（たまに３月）厚生労働省で告示されてます（告示例）。上の括弧内数値は参考として、令和６年８月値です。
Ｅ１は、個人ごとの６０歳到達前賃金
Ｆ１は、同６０歳以降６５歳までの各月の賃金額です。
令和7年3月31日までに60歳に到達した人
=LET(
tingin,MIN(MAX(E1,$D$1),$C$1),
teika,ROUND(F1/tingin,4),
sikyu,ROUND((-(183/280)*teika+(137.25/280))/teika,4)*F1,
gaku,ROUNDDOWN(IF(teika>0.61,sikyu,F1*0.15),0),
gendo,IF(gaku<$B$1,0,gaku),
IFS(F1>$A$1,0,F1+gendo>$A$1,$A$1-F1,TRUE,gendo))
=LET(
tingin,MIN(MAX(E1,$D$1),$C$1),
teika,ROUND(F1/tingin,4),
sikyu,ROUND((-(183/280)*teika+(137.25/280))/teika,4)*F1,
gaku,ROUNDDOWN(IF(teika>0.61,sikyu,F1*0.15),0),
gendo,IF(gaku<$B$1,0,gaku),
IFS(F1>$A$1,0,F1+gendo>$A$1,$A$1-F1,TRUE,gendo))
令和7年4月1日以降に60歳に到達した人（含む5年の資格期間満たした人）
=LET(
tingin,MIN(MAX(E1,$D$1),$C$1),
teika,ROUND(F1/tingin,4),
sikyu,ROUND((-(64/110)*teika+(48/110))/teika,4)*F1,
gaku,ROUNDDOWN(IF(teika>0.64,sikyu,F1*0.1),0),
gendo,IF(gaku<$B$1,0,gaku),
IFS(F1>$A$1,0,F1+gendo>$A$1,$A$1-F1,TRUE,gendo))
=LET(
tingin,MIN(MAX(E1,$D$1),$C$1),
teika,ROUND(F1/tingin,4),
sikyu,ROUND((-(64/110)*teika+(48/110))/teika,4)*F1,
gaku,ROUNDDOWN(IF(teika>0.64,sikyu,F1*0.1),0),
gendo,IF(gaku<$B$1,0,gaku),
IFS(F1>$A$1,0,F1+gendo>$A$1,$A$1-F1,TRUE,gendo))
エクセルのバージョンによっては、LET関数作動しない場合、各行ごとに分解、セルに代入、行頭の名前を参考に参照セルに置き換えてみて作ってみてはどうでしょう。
例：
G1：=MIN(MAX(E1,$D$1),$C$1)
H1：=ROUND(F1/G1,4)
…
従前式は、ある程度試算チェックしてあります。新しい式は公表の低下率に対する給付率の出力値のみテスト、実際の算出額と誤差がでるかは不詳です。参考値としてご利用ください。
外部参考サイト
ke!san 「給付金」とサイト内検索しますと２件ほどヒットします。
（2025年2月3日投稿）
