労働法の散歩道

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公的年金は貯金ではない

2025-01-21 09:09:16 | 社会保険
 

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公的年金は保険であって貯金ではないです。

国民年金、厚生年金を、若い人ほど老後の積み立て損だ、もらえるどころか破綻すると言いつのって、保険料納めず未納を放置する層が一定数います。

いくら保険だと言っても、貯金感覚からぬけだせないのでしょう。公的年金は、不慮の事象にみまわれた人への公的扶助です。障害で働けなくなって食っていけない、一家の大黒柱が亡くなって遺族が路頭に迷うといったことがないようにみんなでささえる制度です。障害、遺族のほかに、老齢も該当します。

ただ金銭給付なので、どうしても元をとらないと損だという発想からぬけだせないのでしょう。同じ保険でも健康保険、こちらは治療という現物給付なので、まさか病気にわざとかかって納めた保険料分元をとることはしないでしょう。仮に年金もらえる年齢に達する直前にぽっくりいったら、その人に扶養家族とかいなければ保険事故はなかったとして、一銭の給付もなしでおわります。保険だからです。

わかいころから公的保険は信用ならない、納めずにいる人たちこそ、自力で民間保険、貯蓄投資するなりお手当しておくべきです。人に頼らなければ自前で工面でしょう。公的保険にたよらず、自力で、それも老後に備えるだけでもすくなくとも国民年金保険料の2倍程度の金員を毎月拠出しないことには、老齢年金に匹敵する給付確保できません。若い頃であれば2倍ですむでしょうが、遅くなれば遅くなるほど倍率は上がっていきます。それだけ公的年金保険料は安いといことになります。

(2025年1月21日投稿)

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