誰かがあけた小窓から、強い光が
射し込んでいた。前の座席の背に
はめ込まれているスクリーンに
目をやると、飛行機はあと一時間
ほどで日本に着くとわかった。
わたしは膝の上に置いたままに
していたノートブックを取り上
げて、書きかけのページを開
いた。
そこに挟み込まれている透明な
手紙を手にした。届かない手紙。
決して読まれることのない手紙。
開きながら、思った。
いいえ、手紙は届く。すでに届
いている。
なぜならば、手紙はここに、わ
たしの胸の中にあって永遠の命
を生きるのだし、あなたもまた
ここにいて、わたしと一緒に
―――わたしと彼のそばで
生きているのだから。
ペンを握りしめて、彼への
手紙を完成させた。
最後の一行は―――
「追伸 愛してます」
You Tube
YES MY LOVE
https://www.youtube.com/watch?v=cKOHkdieIro
射し込んでいた。前の座席の背に
はめ込まれているスクリーンに
目をやると、飛行機はあと一時間
ほどで日本に着くとわかった。
わたしは膝の上に置いたままに
していたノートブックを取り上
げて、書きかけのページを開
いた。
そこに挟み込まれている透明な
手紙を手にした。届かない手紙。
決して読まれることのない手紙。
開きながら、思った。
いいえ、手紙は届く。すでに届
いている。
なぜならば、手紙はここに、わ
たしの胸の中にあって永遠の命
を生きるのだし、あなたもまた
ここにいて、わたしと一緒に
―――わたしと彼のそばで
生きているのだから。
ペンを握りしめて、彼への
手紙を完成させた。
最後の一行は―――
「追伸 愛してます」
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YES MY LOVE
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