マーガレット・ミードという
文化人類学者は世界中を歩い
た結果、「世界の各地にはスモ
ール・グループで非常創造的
な集団が、その時々に存在する。
また、その中の1人が偉くなる
と、他のメンバーも偉くなる」
と、その著者の中にしるしてい
ます。
幕末の吉田松陰の松下村塾や
戦前の理化学研究所のグル―
プ(湯川秀樹がノーベル賞を
もらうと、すぐに朝永振一郎
もノーベル賞を受賞した)が
いい例である。
「創造的行為をしていると、
個人と組織の壁がなくなり、
集団が創造的行為に燃え上がる」
と文化人類学者の川喜田二郎さ
んも言っています。
企業の中でもよくありますが、
保守的な上司は、「そんなこと
は前例がない」「ウチではうまく
いかない」「そんなものが売れる
のか」などと創造性の芽を摘んで
しまう。
自分が創造的な上司は、「その
アイデア面白いな。もう少しこ
んな面を突っ込んで考えたらど
うだ」などと、その芽を育てて
いく。だから、集団自身が創造
的に育っていく。
はじめから創造的な人やそうで
ない人にわかれているのではな
く、部下がそれぞれの上司の
色に染まっていくだけなのです。