佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

恋も、試着ができたらいいのに。

2024-07-04 12:19:09 | 日記

 

あのひとを鏡に、
今日の服を選んでみる。


YouTube
Kaori Muraji - 村治佳織 - Merry Christmas,Mr Lawrence - Ryuichi Sakamoto's

https://www.youtube.com/watch?v=ZA-NjYpRn34

 


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真夜中にルルル、ルルル、でとぎれたる電話の向こうを長く思えり

2024-07-04 12:15:55 | 日記

 

人生は、言葉で
伝えない想いのほうが、
はるかに多い。

YouTube
2016 World Soundtrack Awards: Ryuichi Sakamoto plays 'Merry Christmas Mr. Lawrence'

https://www.youtube.com/watch?v=c4LFWP9GZVc


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「赤いボタン」

2024-07-04 12:14:22 | 日記

 

 

 

両親の離婚は―――
ちっとも悲しくなかった、と
言えば、それは嘘になる。

けれど、悲しくて悲しくて
毎日泣き暮らしていたのか
というと、そうでもなかった。

ただ、一度だけ、全身がばら
ばらになるほど激しく、泣いて
しまったことがある。
母が家を出ていってから、二、
三ヶ月が過ぎていた、ある日
曜の朝だった。

騒々しい物音で目が覚めて、
部屋のカーテンをあけたわた
しの目に飛び込んできた風景。

狭い裏庭いっぱいに積み上げ
られていた、鏡台、本棚、書
物用の机と椅子、洋服、バック、
靴、オルゴール、時計・・・

それらはすべて、母の持ち物
だった。

母は家を出ていく時、ほんの
僅かな荷物しか持って出なか
った。

だから、母がいなくなったあ
とも、家の中には母の所有物
が多く残されていた。きっと
そのせいで、わたしはまだ
「母がここにいる」と、感じる
ことができていたのだろう。そ
して、喪失感や寂しさから、救
われていたに違いない。

ねえ、お母さん。いつか、ここ
に戻ってくるよね?わたし、待
ってるよ。

ところがその朝、そんな期待は
木っ端微塵に打ち砕かれた。
母が愛し、慈しみ、使い込んで
きたもの。育ててきたもの。

何もかもがごっちゃにされて、
見るも無残な瓦礫の山と化し
ていた。翌朝、ごみとして
捨てられてしまうために。

それはまるで生きている者
たちのように、悲鳴をあげて
いた。わたしに向かって、
叫んでいた。

「助けて」
「捨てないで」
「連れていって」
「お願い」
その光景を目にした時、全身
から、悲しみが吹き出してきた。

心と同じように物も、痛みを
感じているのだと思った。

捨てられた痛み。愛する人と
離れ離れになった痛み。おそ
らく、わたしはその時初めて、
別れというものを、形あるも
のとして、見ていたのではな
いかと思う。

わたしは泣きながら、パジャマ
姿のまま庭に飛び出して、母
の持ち物の前まで駆け寄って
いった。

何かひとつ、たったひとつ
だけでもいから、救い上げたい。
でも、いったいどれを救えば
いい?

どうやって選べばいい?

これもあれも、母に大切に
していたものばかりなのに。
迷いながらも、手をのばして、
拾い上げて、抱きしめた。

茶色の熊のぬいぐるみ。
胸に赤いボタンがついて
いる――――

それは、幼かったわたしが、
眠る時も、ごはんを食べてい
る時も、テレビを見ている時
も、片時も離さなかった。
まるで友だちのような熊だった。

やがて成長したわたしが手放
したあとも、母は大切にしま
っておいたのだ。自分の宝物
として。
そのぬいぐるみを、わたしは
今も持っている。両腕で、か
ばい続けている。母とわたし
の傷痕の象徴として、

とどどき取り出して、赤いボ
タンに触れてみる。
「また会えたね」
と、呟きながら。

 


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たとえば大声で笑うことも、スポーツだと考える。

2024-07-04 12:12:25 | 日記

 

「笑う門(かど)には
福きたる」。談笑、苦笑、
哄笑(コウショウ)嬌笑(キョウショウ)
爆笑、このごろ、涙をだす
ほど笑ったことがあります
か。

いい笑いをしたあとは、とか
くお腹がすくものです。

 


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時雨心地―しぐれここちー

2024-07-04 12:06:22 | 日記
 
 
 
月に一度、私と彼は、
東京駅のホームで離れ離れに
なる。

西へ帰っていく彼は、
新幹線に乗り込む直前、
必ず面白くないギャグを言う。

私たちは無理して笑って、
閉まる扉にさよならをする。

私は泣かない。
彼の新幹線が見えなくなる
まで・・・。

『時雨心地』
時雨の降ろうとする空模様。
転じて、涙が出そうになる気持ち。

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ああ 幸せが 情けない。

2024-07-04 12:03:46 | 日記

 

幸せって、違う角度から見れば
ため息がでるほどの平凡となる。
波瀾万丈の刺激的な人生を送れ
ない人は、

芥川などの文学の中で、不幸を
疑似体験する。

 


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昼間のカクテル

2024-07-04 12:01:43 | 日記

 

アガバンサスは、ギリシャ語で
「愛」を意味する「アカベ」と、
「花」を意味する「アンサス」
をつないだ言葉。だから
この花は、

―――愛の花なんだよ。

と教えてくれた人の声が、そよ風に
乗って、耳もとまで届いた気がした。
耳上がりの森のように、たっぷり
湿った、柔らかい低い声。

あ、彼だ。
と、思った。彼が飛んできた。
たった今、彼の魂の粒子が宇宙の
彼方から飛んできて、わたしの心
の扉をノックした。

―――知ってる?この花の別名は
ね、リリー・オブ・ナイルってい
うだ。むかしむかし、あるところ
に、ひとりの旅人がいました。

男は旅の途中で、ナイル河のほ
とりにひっそりと咲いているこ
の花を見つけて、愛する妻のた
めに持ち帰ろうと、一輪だけ、
摘み取りました。

ところが、あとほんの少しで
家にだどりつけるというところ
まで来て、男は醜い戦争に巻き
込まれ、大怪我を負って、死ん
でしまったのです。

血だらけの手に、しっかりと花を
握ったまま・・・・。男は息絶え
ましたが、花はなぜだか、枯れま
せんでした。

それから花はすべての蕾を開き、
実をつけ、種をつくっていったの
です。やがて、はらはらと大地に
零れ落ちた種から、新しい芽が
出て、根を張り、葉を広げ、いつ
のまにか、

戦場跡にはこの美しい愛の花
が毎年、そこら中に、咲き乱れ
るようになりました。それまで
戦いに明け暮れていた人々は、

この可憐な花の姿に胸を打た
れて、無意味な争いをやめる
ことにしたのです・・・・と、
まあ、そんな謂(いわ)れの
ある花なんだ。

――きっと、愛が在ったから、
花は枯れなかったのね。

――その通り。植物って、偉大だ
よね。蘇生することを知って
るから。

――でも、さっきのは、彼の創り
話しでしょ。

――そうだよ。文句ある?
――ない。
――この話し、信じる?
――もちろん、信じる。

 


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ずーっと知らないという、幸福。

2024-07-04 11:59:54 | 日記

 

あの料理の味を知らな
ければ、私は彼女の料
理で満足していた。

この靴の履きごこち
を知らなければ、あの
靴で満足していた。

恋、洋服、車、
そういうこと、沢山
あります。


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終わらない愛を・・・。

2024-07-04 11:58:33 | 日記

 

時間をください
力をください
気持ちをください

終わりのない歌をください

私を包んで
抱きしめてくれる人をください

何にもまどわされないように
強く思いつめたまま生きて
いけるように


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「ふるえる瞳」

2024-07-04 11:55:26 | 日記

 

心がひきあっているなら
どんな障害があっても
自然とあゆみよっていくもの
です

そこには 
内気さや躊躇や策略は
はいりこむスキがないのです
どうしてもすれちがってしま
うとか

相手を思いやるばかりに強気
にでれないというのなら
それはやはりお互いに
それほど求めあっているのでは
ないのでしょう

恋する少女を力づけるどんな
言葉もありません

彼があなたを心の底からほし
がっているなら
あなたがあれこれ考えるヒマ
もないほど
あっというまにさらわれてい
るはずなのです


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