「気前良くふるまって、良い
人材を集めよ」
明智光秀
○人を得ることの難しさ
「問題は、人を得ることです」
これは明智光秀の言葉である、
光秀の生涯を見ていくと、彼が無欲で
国を思って働き続けたありさまが
分かってくる。
光秀の伝記に、光秀の妻の次の言葉が
伝えられている。
「大事なときの経費を惜しんでは
なりません」
これは光秀が浪人であったときに、似
た境遇の友人たちの訪問を受けたとき
の言葉である。
妻に励まされた光秀は、友人たちを
盛大にもてなした。
この後、その夜の客の中の何人かが
織田家に迎えられた後の光秀の頼り
になる家大臣なったという。
作家の政宗白鳥の次の言葉がある。
「男の性格の半分は、女からの影響だ」
立派な妻を得た者は、妻に尊敬される
人間になりたいと考えて、筋を通した
ふるまいをするのだということである。