おでかけ大好き2

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祝甲子園出場!(長文です)

2024-07-30 00:05:09 | 日記

「甲子園で勝って校歌を歌ってほしい」26年ぶり夢舞台の掛川西ナインが母校にがい旋 地元は祝福ムード一色【夏の高校野球静岡大会決勝】(静岡放送(SBS)) - Yahoo!ニュース

1998年以来、実に26年ぶりの夏の甲子園出場となる掛川西高校。明るいニュースが飛び込んできた地元・掛川はすでに沸いています。<社会部 河田太一平記者>「午後2時半の...

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世間はオリンピック一色ですが🇫🇷
母校が久々に甲子園出場を決めて地元は沸き立ちました。田舎の公立高校は地元民にOB・OGが多いので、近隣市民の期待を背負わせてしまうのよね。

強豪私立高校ひしめく甲子園では1回戦突破も難しいのですが、まあそれはそれ。

スポーツに縁遠い私ですら嬉しい😄
優勝記念!?に、野球部の思い出を絞り出してみました。久々に長編エッセイ風に。

「やきうぶの人とわたくし」

クラスの誰が何部ということはほとんど知らずとも、野球部の人だけは別である。
まず当時の野球部の人は全員坊主頭&日焼けで真っ黒なので識別可能である。

そして野球部の人は、ネーム入りのでっかい黒いエナメルバッグ!?を持っているのである。

高校のロッカーは小さすぎて、あのどでか野球バッグは入らない。したがって野球部の人は、机の脇にあの中型犬くらいあるどでかバッグを置くのである。

それはとても邪魔である。
40人くらいがすし詰めにされてる狭い教室に3匹くらいの中型犬が寝そべってる感じ。何度も通り際に蹴ってしまったが、重くて動きやしない。もしかして筋トレ用ダンベルとか仕込まれてる?

野球の古豪(昔は強かったの意味)である我が校は、野球が学校の中心である。
今は流石にパワハラが過ぎるとのことで緩和されたが、新入生の応援練習はまさにキングオブパワハラ、怒られない子育てで育った令和っ子なら一発で登校拒否絶対レベルである。

以前にも書いた、我が校の6番まである校歌、応援歌の通常第1、準決勝以上の勝利の際にしか歌われない陰鬱な漢詩のような第2がある(応援じゃない感じ)。それから英語の応援歌、そして応援の振り付け?を一糸乱れず完璧に覚えなくてはならない。 

数年前?友達と「応援歌とか未だに覚えてる?」と確認し合ったことがあった。結構覚えていた。貴重な記憶力が今もこんなことに使われてるなんてもったいない。

練習中は強面硬派?な応援団員が回ってきて立ち止まって目の前で監視する。そこで間違えようもんなら個別指導?、もしくは居残りをさせられる。圧迫面接、はっきりいって地獄だ。

ちなみに私の友人は女子なのに毎回居残りをさせられていた。多分、「こんなことのために入学したんじゃねー」と反抗的態度が滲み出ていたのであろう。わかる。

私は居残りはなかったものの、応援団員に目の前に立たれ「声が小さい!」とどやされ、すべてに「押忍」と答えなくてはならないのに、恐怖のあまり「…ハイ」とつぶやき、またどやされるループだった。
「育ちがいいから押忍なんてすぐでてこないんだよ!」と言いたかった。言えないけど。

なによりも嫌だったのが、この新入生の洗礼でもある応援練習をニヤニヤと見ている教師の視線である。教師の中には卒業生も多いハズなのに、止めるやつはおらんのかー💢こうやって負の伝統は続くのかと絶望する。そもそもパワハラなどという観念は昭和にはない。

唯一地獄の応援練習を逃れられるのは、吹奏楽部だけである。それを知っていたら1年のときだけでも吹奏楽部に入ったのに。
応援練習中、吹奏楽部の友人が楽器を抱えて居眠りをしている姿が目に入り、友情にヒビが入ったものである。

すっかり脱線。
野球部の人である。あ、今思えば野球部は応援練習参加しなくてよかったのかなぁ。だって応援される側だもんね。

野球部の人は、夜はナイターで遅くまで朝練もある。当然疲れ果てている。授業中はたいてい寝ていた。我が校では野球部の人は特別天然記念物のような存在なので、先生も「寝かせておきなさい。休み時間になったら起こしてあげてな」という態度だった。
触れないで見るだけ。
ニホンカモシカと同じ扱いである。

野球部の人が隣の席になったときは、どでかバッグを蹴らないように、そして授業中はそっと寝かせ(隣の人と交換して丸付けをする時は1人でやるのが虚しい)、休み時間になったら起こす。日々是野球の応援である。

なぜ休み時間に起こすのか。それは移動教室が多いからである。学年が上がると英数は能力別になり、また受験によってはカリキュラムが変わるので自席で受けるのはホームルームと昼休み+αということも。

だから休み時間に起こしてあげないと、教室にひとりぼっちで寝てたり、次の授業を受ける人が困ってしまうのだ。

野球部の人は反射神経もいいのか、起こせばすぐ起きる!そして状況把握も速い!
「あ、寝てた?」なんて寝ぼけたことは言わず、「何時間目?」と聞いてすぐ移動する。やはりスポーツマンは判断が速いと感心する。でもどこへ移動しても寝るなら自席で寝ててもいいのでは?

そういうわけで野球部の人とはまともに会話したことがなく、いくら思い出そうとしてもこの程度しかエピソードがなかった。

なにより残念なのは、あんなに長い時間不当拘束され、嫌な思いをして完璧に覚えた校歌&応援歌、特に準決勝勝たないと歌えない第2応援歌。

ちなみに私たちの代は、地区予選1回戦敗退。
第2応援歌どころか、校歌も歌えなかった。古豪が泣く。そして寝かせたり起こしたりしてお世話して差し上げた野球部の人たちもきっとあんなに応援練習させたのに申し訳ないと思っただろうな。

先のニュースの主将のインタビューでも、「掛川の皆さんの期待に応えたい。第2応援歌を歌ってください。校歌を歌いたい」と。

参加することを楽しむのが主流になった現代でもなお、古豪の野球部の勝敗は重いのである。周囲の期待は重ければうっちゃって、甲子園を楽しんできてくれよと言いたい。勝って校歌を聴きたいけどもさ。

ちなみに野球おじさん(地元の野球部の練習や試合を常々見守り勝手にエア監督するおじさん連中)だった亡父に言わせると。
「学力が低い学年は野球弱いな」だそうだ。その通りですけど。












コメント (12)
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