咳が続いて、かかりつけのお医者さんに行って、薬を処方してもらった。
その処方箋を持って、いつもの調剤薬局へ行きお薬をもらった。
お薬の説明をしてくれた薬剤師さんは、若い女性で、初めて見る顔だった。
そうだ。
新人薬剤師さんが、店頭に出る時期なんだ。
「この咳止めは、食前に服用した方がよく効きますので、食前に飲んで下さい。」
新人薬剤師さんは、ニコニコ説明してくれた。
そして、さらに付け加えてこう言った。
「もし、食前に飲み忘れたときには、効き目は変わりませんので、食後に飲んでいただいて大丈夫です。」
・・・・食前の方がよく効きます・・・・
・・・・食前でも食後でも効き目は変わりません・・・
このふたつの説明は、同時に成り立つものなのだろうか・・・。
さらに、薬剤師さんは説明を続ける。
「この抗生剤は、必ず毎朝飲んでください。必ず朝です。」
薬を受け取ったのがお昼過ぎだったので、
「それでは、今日は飲まずに明日の朝飲んだ方がいいんですね?」
と確認すると、
「早く飲んだ方が早く良くなりますので、今晩飲んで下さい。」
と、やっぱりニコニコ答える薬剤師さん。
・・・えっと・・・・・。
頑張れ、新人さん。