今日は俳句の話しなのですが、いつも以上の長文になりそうな予感・・・。
どうぞお時間のある時にお読みください。
さて、本文。
去年6月から今年1月まで私が通っていた俳句教室は、長く通われている方が多かった。
俳句教室の話はこちら
短い方でも14年。
ド素人の私が見ても、良い俳句を詠まれる方が多かった。
中には、〇〇〇新聞の文芸欄(俳句)によく選ばれているという
すごい方(Aさんとしよう)もいらした。
先生にその話を聞き、
「へぇ、〇〇〇新聞にそんなコーナーがあったのか!」
と教室から帰り、古新聞を探して読んでみると、あった!あった!
Aさんの句が載っていた。
そのとき、Aさんの句を選んでいたのが『源鬼彦さん』だった。
それからしばらくして、月刊誌『角川 俳句』を読んでいると、源さんの句が載っていた。
全文は覚えていないのだけど、
「蜘蛛が図書館の入り口に一匹いる。まるで図書館の守衛のようだ」
と言うような内容だったように思う。
それまで、俳句って何を詠むものなのか、見当もつかずにいた私が、
「俳句って詩(ポエム)なのか?」
と思ったのは、この句との出会いがきっかけだった。
私は思った。
「源先生に選んで欲しい!」
そして、珍しく「良い句を書きたい!」と頑張り、3句書いて新聞に投稿した。
・・・で、結果はボツだった。
今思えば、俳句を始めて数か月。
世の中そんなに甘くない(笑)。
でも、これをきっかけに、私は真面目に俳句を詠みだした。
「いつか源先生に選んでもらう」
という目標に向かって精進した。
しかし、その後、源先生は新聞の選者をお休みされたため、私の句を見て頂く機会は当面なくなった。
去年の終わりごろ、教室の先生の勧めで、
某俳句協会某支部の俳句大会に応募することになった。
教室の生徒さんはみんな応募する。
ほぼ強制(笑)
でも、この大会、選者40人ほどの中に、源先生がいる。
先生に選んでいただきたい一心で頑張った。
結果は今年の4月に届いた。
私の句は賞をいただいた。
『賞』は、その句を選んだ選者の数で決まる。
多くの方に選んでいただけたのは嬉しい。
でも、源先生は、私の句を選んでくれてはいなかった。
悲しい。
ひたすら悲しい。
あとは、源先生が新聞の選者に戻られるのを待つしかない。
それまで頑張って俳句を詠もう。
そう思っていた。
だけど、それは叶わぬ願いとなった。
今日の朝刊に、源先生の訃報が載っていた。
頑張ろう。
頑張って俳句を詠もう。
いつか天国から先生に選んでもらえるように。
楽しみにしていたライラックは、まだ五分咲き。
私の俳句が満開になるのはいつのことだろう。
源先生のご冥福をお祈りします。