イントレピッドのツアーは、ツアー開始の土曜日の夜までにUbudの指定された集合ホテルに入ることになっています。
1日早く、金曜日の飛行機でバリ入りしたさるは、空港のホテルリザベーションで部屋探しをしました。
初日のホテルも予約しないで海外に行くのは初めての体験です
日本からの予約も考えたんですが、ひとりなんでなんとかなるだろうと、めんどくさいのでそのまま行ってしまいました。日本ほどインターネットの普及していないバリでは、安いホテルは電話かファックスでやりとりしなくてはなりません。
バリは、ずーっと前にスラウェシ島のメナドへ潜りに行ったときに乗り継ぎで泊まったことがあったのですが、行き帰りにそれぞれ1泊ずつしただけなんで、ほとんど初めてとかわりません。
税関を通り抜けると、マネーチェンジャーと一緒にホテルリザベーションのカウンターも何軒かありました。とりあえず一軒目で「サヌールで(空港から近く、翌日のウブドまでの移動もしやすく、クタより落ち着いた町ということだったのでそこに泊まろうと決めていた)、$20以下の部屋は、ない?」と聞いたら「サヌールには無いけど、クタだったらある。」と言って営業が始まりました。ちょっと強引で感じが良くなかったので、
「後で来るね。」と言って、荷物預かり所を探しに行きました。
荷物預かり所を探すために、出発ロビーの方に向かって外側の廊下に出てみると、そこにもホテル予約のカウンターが一軒ありました。人の良さそうなの女の人がのんびりと店番していたので、荷物預かり所の場所を教えてもらいながら、サヌールに部屋があるか聞いてみました。そうすると、「あると思うよ。探しておくから、あとでよって。」と、言われました。
荷物預かり所に行って、まずは、ダイビング器材や、最初の週にいらないもの達を詰め直したりしなくては、なりません。床の上にハードケースを拡げて、大汗かきながら荷造りをやっているのを係りの人が、親しげに話しかけながらずっと見ていました。ロックするのに使うために持ってきたはずの南京錠が、見つからなかったりして30分以上かかって、ようやく預けることができました。
すると、さっきから話しかけてきていた彼が、
「ホテルを紹介するよ。僕は空港ミニバンの運転手だ。」、と言い出しました。よーするに白タクの運転手だったわけです。
「部屋は、さっき頼んできたからいいよ!」と断っても、少し離れながらずっとついてきます。
さっきのカウンターに戻ると「いい部屋が見つかったよー!」と、ごちゃごちゃとした束の中から、ちょっと汚れたパンフレットを出して見せてくれました。「クリーンルーム」と「ホットシャワー」だけ確認して1泊朝食付き$15のそのゲストハウスを予約してもらいました。
さきほどからのタクシードライバーが離れたところから様子をうかがっています。
「あそこのドライバーが、送っていくといってるんだけど大丈夫かなあ?」と彼女に聞くと大丈夫だと言います。その彼女はとっても信頼出来そうだったので、彼女の言葉を信じて彼を雇うことにしました。
サヌールまでの料金相場を彼女から教えてもらって、ドライバーと金額を交渉しました。値段が折り合ったので、ちょっとドキドキしながら彼について駐車場に行くと、ごく普通のパジェロみたいな自家用車がおいてありました。バックパックを後ろに積むと助手席に乗れと言います。
彼はあいかわらず親しげに(さるは、かなり警戒しながら)話をしながら、30分位のドライブでサヌールにつきました。途中で何回も道を聞きながら予約した宿を探してくれ、2階にあるレセプションまで荷物を運んでくれたりもしました。けっこう、いい奴かも?
バリ滞在中に車がいるときには、電話してくれと名刺もくれました。