“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

震災の写真2

2011年06月18日 16時45分32秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。
  

この写真は、東日本大震災から11日目の3月22日の多賀城市で海から2キロ位離れたところです。土地勘のある方は、後ろに観覧車が見えますよ。あたりに車がゴロゴロころがっており、ほとんど撤去が進んでいません。このあたりは亡くなった方がたくさんいらっしゃいます。

  

これは多賀城市の七ヶ浜町との境の近くの店舗の中です。3月22日ですが、津波が80cm程上がり、ヘドロの撤去を始めているものの、ひどいものです。

  

この写真も海から2キロ位離れた七ヶ浜町の田んぼです。11日経っても津波の海水が引きません。ここは田んぼですから、瓦礫や家は、たぶん海水浴場になっている菖蒲田海岸付近にあったものでしょう。

仙台市から多賀城、七ヶ浜町にかけては瓦礫の撤去はかなり進んでいます。しかし「はじめまして」で紹介した気仙沼市階上の住居の無い地区などは今でも全く手付かずのような状態です。(また掲載します)

  

このまま梅雨に入り、暑い夏が来たら衛生状態が最悪になります。政争などやっていないで早く撤去してほしいものです。

福島原発事故について

2011年06月18日 10時30分55秒 | 臼蔵の呟き
おはようございます。仙台は晴れてきました。3.11震災以降100日がたとうとしています。昨年はワールドカップ日本対オランダ戦がありました。一年前の出来事ですが本当に昔のことのようです。菅内閣の誕生、参議院選挙などなど。
福島原発事故の収束は闇の中です。とにかく冷やすために延々と冷却水を注入する毎日です。その汚染水は地下に、敷地内の各施設にたまっています。原発安全神話とは程遠い状況です。私は07年まで福島市に住んでいました。原発の周りを見たときに周辺環境にそぐわないサッカーグランドがあり、そのちぐはぐさに戸惑いました。
<原発と地域経済の疲弊>
原発依存は、地域経済、自治体をゆがんだ形で作り上げたと思います。また、原発立地に伴う財政上優遇策、雇用などでーーその恩恵と呪縛からのがれらなくなっています。一種の麻薬です。原発の危険性をある程度認識しても危険性を批判できず、どんどん国策、東京電力への依存度をあげるしかなかったのだと思います。その弱みに付け込み、一地域に原発を集合させていくつもの原発を設置したことで被害をさらに拡大しています。
<安全神話の持つ危うさ>
2重、3重の安全策、仕組みがあるので地震、津波でも事故はおきないとして宣伝をしました。考えてみればー2重3重に仕組みを作らなければならないくらい危険なシステムを安全と言い張り、信じ込ませた国策、東京電力こそ反省が必要と思います。
<自然災害とはまったく違った災害>
事故により福島県浜通りは機能麻痺、仲通も放射能汚染で市民は被爆におびえた生活を送っています。マスコミで他県の原発立地自治体の長が原発を止めたら行政が成り立たない---だから原発が必要といっているのを見るとーーー本当に行政とは何か、自治体は福島原発事故は「他人事と受け止めているんだなー」と無責任さを腹立たしく思います。