“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

再生可能エネルギー 葛巻町

2013年10月04日 04時51分21秒 | 蜂助の呟き

こんにちは、蜂助です。

今日の仙台市は、ゾクっとくるような冷たい空気です。台風がもたらした西高東低の冬型の気圧配置が北の冷たい空気を持ってきたようです。今朝は一番の新幹線で青森に行くので9時過ぎには青森市にいます。寒いだろうからシャツだけでなくスーツを着ていきます。

純白のシュウメイギク(秋明菊)が一輪咲きました。ご愛嬌で右側の花弁が虫に食われています。ピンクの花も美しいのですが、シュウメイギクの凛とした姿は白色の方が上です。

こちらも美しい花を咲かせています。

さて、岩手県の盛岡市の北東部60キロ位離れているところに葛巻町という小さな町があります。人口は7120人、世帯数2880という本当に小さい、村のような町です。しかし、この町は知る人ぞ知る有名な町です。

電力自給率160%です。町の住民や事業などで使う町内のすべての電気需要の1.6倍の発電をしています。それもすべて再生可能エネルギーです。日本でも地方の一次産業中心の町ではこのような状況は作れると思います。ドイツではいたるところにこのような町や村や市があります。

牛は人口より多い1万1千頭、うち乳牛は1万頭で一日約百トンの牛乳が生産されています。1リッターの紙パックの牛乳の原乳が百万本分生産されています。

ここの再生可能エネルギーは、風力発電、太陽光発電だけでなく家畜の糞尿を使ったバイオマス発電、そして木質系バイオマス発電(林業で出た木くずから燃料を作り燃やして発電する)があります。しかし、電気とたくさん作っていても、東日本大震災の時には町のほとんどが停電となりました。

なぜ電力自給率160%なのに停電するのか。発電と送電が別だからです。発電したすべての電気は東北電力に売り、住民や役場なおでも東北電力から電気を買っています。買う電気は私のウチと同じ条件です。町の施設で太陽光発電をしている所だけは、必要な電気は自分で使うことが出来るので別ですが・・・。発電施設が使用する所から遠い場合は売電するしか方法が無いからです。

ドイツでは少し事情が違うようです。発電だけでなく、発生する熱を使って温水にし町や村中に温水を配水を作ったり、地域で電力会社を作っていたりするから日本のような地方独占ではないのです。

今日は、間もなく出かけますので、ここまでです。


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