“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

ペストフの三角形

2012年04月26日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
3.11東日本大震災の災害、原子力発電所事故・放射能汚染、失業率の増加、貧富の格差拡大、財政赤字の増加などを受けて、社会の不安定化、閉塞状況は際立っています。何とかしなければならない。しかし、どうしたらよいかが提示されない。分からない。その閉塞状況への対応方法として、大阪府、大阪市の維新の会の独裁政治、強権政治が一定の支持を受けています。公務員いじめもその1つの現象です。

今回の、農林中金のシンポジウムは2012年が国際協同組合年であることから記念行事として開催されました。参加者は300人、多くの学者、研究者であったそうです。4月17日農林中金のシンポジウムが開催され、「社会的経済に関して」議論が行われました。4月24日朝のNHKラジオで内橋克人さんがこのシンポジウムの議論を紹介していました。内橋さんはパネリストの1人でした。その中で基調講演が行われ、スウェーデンの政治経済学者ペストフさんが社会的経済、ペストフの三角形に触れて報告がされたそうです。

「ペストフの三角形」とは、この近代社会の“3点セット”=自由・平等・友愛を頂点とする「三角形」のことです。NPO、NGOの意義を理解するための組織分類法として、スウェーデンの政治経済学者ペストフが提唱したことからこの名がついています。

人がつくる組織を、3つの軸((1)公的・私 的、(2)営利・非営利、(3)公式・非公式)で分類すると、公的・非営利・公式な「政府」、私的・営利・公式な「私企業」、私的・非営利・非公式な「共 同体」(血縁・地縁・文化)となります。NPO、NGOは、これらの3つの組織が交わる三角形の中心にあって、政府・企業・共同体に学び、それぞれの欠点を補う、第4の組織であるとされています。
多くの議論は、企業・政府といった「公式な部分」に偏りがちで、共同体や個人の存在は軽視されてきました。しかし、課題の克服(自由・平等・友愛の鼎立)には、「非公式な部分」(家族や地域)の再生、そして「個人」の自立、自律が不可欠であり、NPO、NGOの台頭はその現れにほかならないとされています。

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