NHK籾井会長、百田、長谷川経営委員は罷免すべきです。こんな社会的常識が理解できず、最高意思決定機関だと証して居座り続けるおろかな人物に支配を許すことはありえない。その擁護をする安部、菅などのおろかな政治家の政治責任を追求すべです。侵略戦争、靖国参拝をめぐって中国、韓国政府を攻撃する安倍、菅、自民党議員の頭脳こそが異常であり、おかしいのだと自覚すべきです。
NHKを政治的に利用させてはならない。一政党の権力亡者に牛耳らせたらならない。
<北海道新聞社説>NHK会長 職責果たすのは困難だ
次々と明らかになる非常識な言動に、公共放送のトップとしての適格性をあらためて問いたい。このままでは職責を全うすることは困難と言わざるを得ない。
NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長の国会や経営委員会での発言をめぐる混乱が日ごとに深刻度を増している。国民の受信料で支えられた報道・言論機関として、政治的中立性を貫けるのか。巨大組織の運営をこの会長に任せられるのか。
就任後、わずか1カ月にして、早くも信頼が根底から揺らぐ。
言うまでもなく、会長を選任した経営委員会の責任は重い。最高意思決定機関である委員会は、会長の罷免権を併せ持つ。新会長の適格性をあらためて検証すべきだ。
籾井氏には、自らの進退の判断を求めたい。
迷走は、就任記者会見での従軍慰安婦など政治・外交分野の懸案事項に関する、公私をわきまえない発言に端を発した。当然ながら、衆参両院の予算委員会、総務委員会などに連日、参考人として招致されているが、その答弁は異様さが際立っている。
就任時の問題発言は取り消し、すべては決着済みと言わんばかりの態度で臨んでいるからだ。答弁は「放送法を順守し、職務を全うする」との内容に終始している。論議が深まらないどころか、真剣さを欠いた国会軽視の姿勢をさらけ出しているといっていい。
驚くのは、釈明の弁は国会だけのことで、今月12日の経営委員会では、歴史認識など持論の正当さをあらためて主張したことである。
NHKが公開した議事録によると、美馬のゆり委員(公立はこだて未来大教授)の質問に対し、「私の発言の真意とはほど遠い報道がなされている」「私は大変な失言をしたのでしょうか」と答えていた。
国会と経営委員会でなぜ発言が異なるのか。不信を抱くのは当然だ。
就任直後には10人の理事全員に対し、日付欄を空白にした辞表を提出させていたことも明らかになった。人事権をかさに権力を強化する上意下達の典型と言えよう。
こうした会長の言動などを理由に、米国大使館がケネディ大使への取材を拒否したとの報道がある。真相はともあれ、NHKは視聴者に対し、経緯を明確にする責務がある。
籾井氏に対しては国内外の市民団体から辞任要求が突きつけられ、苦情も殺到している。このままでは到底、視聴者の信頼は得られまい。安倍晋三首相と交友関係にある人物が多数を占める経営委員の言動も混乱を増幅している。首相の任命責任も厳しく問われねばならない。
<日刊現代>
NHKの籾井勝人会長(70)の辞任が秒読みになってきた。辞表を出させ、預かることで忠誠を誓わせた理事にも裏切られた上、自民党議員の間からも「辞めさせるしかない」という声が噴出してきたからだ。NHK内部でも「辞任を想定した動き」が始まっている。
就任記者会見の妄言を全部取り消し、沈静化を図ってきた籾井会長だがもうダメだ。経営委員会で「どこが失言だったのでしょうか」と素朴すぎる疑問を投げかけていたことが発覚したばかりか、NHKもサジを投げたのか、その議事録を前倒しで公開した。さらに部下の理事に辞表を出させていたことも発覚、それも籾井はごまかそうとしたのに、理事10人が「嘘はつけない」と反旗、国会の質疑で、辞表を提出させられたことを認めるという“劇場型の離反”になった。
もう「持たない」のは誰の目にも明らかだが、NHKの会長は国会が同意した経営委員によって選ばれる。籾井をクビにするのは難しいし、強引なやり方をすれば、そんな経営委員の人選に同意した国会議員の責任にもなる。もっといえば、今回の経営委員は安倍肝いり人事だから、安倍の責任に直結していく。
■「取材がしにくい」と現場からも悲鳴
そこで、浮上してきたのが、「NHK予算を人質にとって辞任を迫る」シナリオだ。それも自民党筋から、こうしたプランが出てきている。
「籾井辞任シナリオは3つです。NHK予算は現在、衆院審議中。辞めなければ衆院を通さないぞ、と迫るのがひとつ。2つ目は衆院は通すが野党が元気な参院段階で、紛糾を理由に辞任を迫るシナリオ。それでも辞めなければ、予算を通さない。立ち往生させて辞任に追い込むシナリオです。こうしたプランが先週あたりから永田町を駆け巡っている。当然、会長へのプレッシャーになっていくと思います」(政治解説者・篠原文也氏)
実は、NHK内部でも辞任を想定した準備が始まっている。
「NHKは見切った。こうなったのは取材現場から『取材に悪影響を与えている。特に中国関連の取材がやりにくくなった』との悲鳴が上がっている上に、受信料不払いが広まりつつあるからです。海老沢会長時代の不払い運動もそうでしたが、報道で批判記事が出た後に若干のタイムラグがあって不払いがピークに達する。今のうちに会長辞任で“火消し”をしておかないと、NHKの経営基盤を揺るがす事態になりかねない。幹部クラスも慌てています」(NHK関係者)
もうひとつ、籾井は三井物産時代、上島重二元会長に取り入って出世した。上には徹底的に尽くすが、下には絶対服従を強いる。そうした姿勢にNHK内部はウンザリしている。
四面楚歌の籾井の運命は決まったも同然だが、自民党やNHKが甘いのは、籾井が辞任さえすれば、安倍の責任問題にはならず、不払いも沈静化すると思っていることだ。そうは問屋がおろさない。籾井辞任は間違いなく、安倍政権転落の端緒になる。
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