2024年10月もなかなか良い作品に出会えました。
邦画を2本挙げられるのが嬉しいです。
主人公のカナを演じる河合優実がほとんどのシーンに出ています。
それで137分持たせられるのが驚異的。
長尺でしたがまだまだ観ていられそうでした。
万人受けはしないかもしれませんが、どちらかといえば映画好きに好まれそうな作品です。
双極性障害の疑いがある21歳の日常を描いているので、観ていてストレスになる部分もありますが、金子大地との演技合戦も見どころ。
私は双極性障害の人と接したことがありますが、言動がそっくりでした。
◎マルグレート・オリン監督『SONG OF EARTH』(ノルウェー/2023)
最上級の自然美!
ノルウェーの壮大な美しさに圧倒され心浄化される体験です。
おそらく、癒されすぎて寝ます!
氷河徒歩圏内の暮らしの厳しさも伝わってきます。
氷河の内部が思ったより水色で、ガリガリ君みたい、と思ってしまいました。
ヴィム・ヴェンダース感が強いので、好きな人にはおすすめのドキュメンタリーです。
◎安田淳一監督『侍タイムトリッパー』(日本/2023)
雷に打たれ、侍が現代の太秦撮影所にタイムトリップ。
前半は、テルマエ・ロマエ感のあるコメディーです。
生まれて初めて初めてショートケーキを食べたリアクションって難しそう……!
役者としての技量が試されます。
おもしろかったけれど、前半部分はもう少し突き抜けても良かったかも。
中盤以降は映画好きに刺さります。
丁寧に作られている作品で、こういう映画愛が込められた作品が話題になること自体が嬉しいことです。
役者たちが皆格好良くて個性的で、ひとりひとりに注目していただきたいです。
監督が何役もこなしていることが目に見えてわかるエンドロールが微笑ましいです。