もう6月どころか7月も終わってしまいますが、6月分がまだだったので今更ながら更新します。
6月に劇場で観て、気に入った作品をご紹介します。
たくさん観たはずなのに、おすすめは2本のみとなりました。
その分(?)どちらも素晴らしい作品なので、ぜひご覧ください。
◎入江悠監督『あんのこと』(日本、2023)
鬱映画との指摘もありますが、私はとても悲しい物語だと思いました。
実話ベースというのがより悲しい。
友人にすすめたら、実際に観て泣いてしまったと言っていました。
是枝裕和監督の『誰も知らない』と共通点のあるストーリーや描写です。
河合優実の鬼気迫る演技が見どころです。
佐藤二朗もリアルさが良かった。
早見あかり演じる役柄も憎たらしくて仕方なかったです。
ある登場人物の歌が聴けて嬉しいサプライズでした。
悲しいを通り越して悲惨な結末ですが、たくさんの方に観ていただきたい作品です。
◎ジョエル・ショーマカー監督『オペラ座の怪人』(アメリカ、2004)
劇場公開20周年を記念して、4Kデジタルリマスター版が公開されました。
私は4Kでは観ていませんが、それでも十分に傑作を味わうことができました。
歌唱シーンが多く、ミュージカル好きは満足できるはずです。
映像の利点を活かした演出が複数見られ、劇場版ならではの工夫に拍手!
141分と長いですが、まったく気になりません。
オペラシーンの衣装の華やかさ等、視覚的にも華やかで楽しいです。
一度の鑑賞では少々わかりにくい部分もあったので、何度でも鑑賞して理解を深めたいです。