毎月10本は映画館で映画を観る!という目標を立てています。
2024年、達成できなかったのは、コロナに感染した7月だけでした。
12月は年末年始休暇があるし余裕だろうと思っていたら、リアルの予定が予想以上に立て込んでしまい、ギリギリ10本達成できました。
危なかった!
その中から、おすすめ作品をご紹介します。
◎トマ・カイエ監督『動物界』(2023/フランス)
近未来が舞台の、ファンタジーな世界観。
本来であればあまり得意ではない分野ですが、エンタメ性・見応え共に抜群でした。
フランス映画らしく「新生物」についての説明が必要最低限で、理屈っぽくなく独特な世界観を抵抗なく受け入れることができました。
無駄な描写がほとんどありません。
現代的な技術が存分に取り入れられているので、音楽もデジタルなアプローチになりそうなところ、予想に反して上品な感じが良かったです。
新生物は、異形のモノ好きにはもちろんおすすめですが、グロテスクさより造形が洗練されていて美しいです。
本作の素晴らしさの本質は、エミール役のポール・キルシェとフィクス役のトム・メルシエールの演技にあります。
新生物の表現には鬼気迫るものがありました。
ポール・キルシェは、『Winter boy』での主演も記憶に新しいですね。
難役をこなす素晴らしい役者です。
父親役のロマン・デュリスもナイスアシストでした。
アリ・アッバシ監督の『ボーダー 二つの世界』に共通点の多い作品でした。
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