今年は映画館で50本近くの映画を観ることができました。
昨年は100本近かったので、半分くらいにはなってしまいましたが、2月の半ばから7月半ばまでの自粛を経ての実績ですから、まったく悪くはない数字だと思います。
劇場鑑賞自粛中はDVDやテレビで放映された映画を観ていました。
今年映画館で鑑賞した作品の中で、一定の基準を満たしたお気に入りの作品をご紹介します。
どれも、自信を持っておすすめできる作品です。
良かった順ではなく、観た順番に発表していきます。
◎クリント・イーストウッド監督『リチャード・ジュエル』(2月鑑賞)
感想は、3月の記事に記載しています。
◎シュリラーム・ラガヴァン監督『盲目のメロディ ~インド式殺人協奏曲~』(2月鑑賞)
同上。
◎HIKARI監督『37セカンズ』(2月鑑賞)
同上。
◎グリンダ・チャーダ監督『カセットテープ・ダイアリーズ』(7月鑑賞)
記念すべき、個人的劇場鑑賞自粛解禁作品。
ブルース・スプリングスティーンの音楽との出会いをきっかけに、16歳の主人公シャベドを取り巻く環境が次々に動き出していくお話。
楽しいだけの青春音楽映画ではなく、見応え十分!
ラストシーンも良かったです。
音楽が気に入ったのでサントラも購入しました。
◎行定勲監督『窮鼠はチーズの夢を見る』(9月鑑賞)
大倉忠義演じる大伴のクズっぷりと、彼をカバーする今ヶ瀬役の成田凌の演技力に拍手!
原作未読なので、大伴の相手役の女性がどんな絵柄で表現されているかわからないのだけれど、ちょっと気が強そうで華やかな顔立ちの美人を揃えているところが見事でした。
複雑な感情を丁寧に描いていて、好感の持てる作品でした。
◎二宮崇監督『Life 線上の僕ら ディレクターズカット版』(10月鑑賞)
元々は配信ドラマだったようなのですが、新たなラストを加えての劇場版がこのディレクターズカット版。
オール仙台ロケです、念のため。
本当に本当に素晴らしかった……!
2020年最高の作品でした。
BLなのですが、ふたりの人生を描いた作品として素晴らしいです。
登場人物全員が愛すべきキャラクター。
エピソードのひとつひとつが素敵で、ラブラブで幸せなシーンも多く、ラストシーンも最高でボロボロに泣きました。
あまりに気に入って、原作も購入してしまいました。
初めてのBL漫画です。
原作を読んでまた泣いてしまいました。
◎内山拓也監督『佐々木、イン、マイ、マイン』(12月鑑賞)
とても繊細な青春映画。
大好きな『高崎グラフィティ。』にちょっと似た空気感があると思いました。
主演の藤原季節の繊細な演技に心を奪われました。
こんなに演技力があるなんて、今年観た『his』ではあまり気付かなかったです。
そして、佐々木役の細川岳は更に繊細な演技を見せてくれて、こんなに素晴らしい役者がいたのかと驚愕しました。
今後見守っていきたい役者です。
◎山田篤宏監督『AWAKE』(12月鑑賞)
2020年の映画納めとなった作品。
将棋もプログラミングもわからないけれど、ねほりんぱほりんの奨励会の回で得た知識だけで十分楽しめました。
人間をきちんと描いているので、将棋の知識がなくても楽しめます。
現実世界での駆け引きはごめんだけれど、作品中の心理戦はとても熱くておもしろかった!
冴えない服装でも、吉沢亮は吉沢亮。
むしろ美貌が引き立つ気がしますね。
以上が、2020年のベスト8でした。
もう一度言いますが、おもしろかった順ではなく観た順です。
いくつもの素敵な作品との出会いがありました。
来年も良い作品との出会いが楽しみです。