今月も、劇場で観た作品の中からおすすめを紹介します。
今回は1本です。
◎クリスティアン・ロー監督『リトル・エッラ』(スウェーデン/ノルウェー、2022)
サッカー大好きな小学生の女の子エッラが主人公。
子供目線の作品は本来あまり好みではないのですが、本作は優しくてあたたかくてホロリとさせられました。
友達となかなかうまく付き合えないエッラはトミーおじさんが大好き。
そのおじさんが恋人(男性)を連れて来たことで巻き起こる様々な出来事が描かれています。
エッラはふたりを別れさせようといたずらを仕掛けるのですが、それがひどすぎて見るに堪えないというレビューもちらほら。
個人的には、まあ映画だし!と思えました。
いたずらが子供だましレベルだったら、大人の鑑賞には堪えません。
とことんやらかしてくれたから、子供向けの作品にならずに済んだと思います。
エッラの得意なサッカーもうまく取り入れられていました。
それぞれのキャラクターも個性的でおもしろいです。
構成は王道かもしれませんが、良くできた脚本でした。
鑑賞後は満たされた気持ちになれます。
前向きになりたいときに観るのがおすすめです。