★★★★☆
完璧に計算された構図。
芸術作品です。
絵画を見ているかのようでした。
パリ編は街並みとくすんだ色使いが美しいです。
初めてディズニーシ○に行って街並みに感動したときのことを思い出しました。
日本編は山林などの自然と日本家屋の美しさが際立っています。
オダギリジョー氏はフジタにそっくりでした。
ストーリーはあってないようなものです。
フジタの経歴はある程度勉強してから観に行くことをおすすめします。
私は、良い作品だと思いました。
絵画と同じで、無理に理解しようとする必要はありません。
綺麗だったなとか、気に入ったとか、それで十分。
観に行くだけの美的価値はありました。
ただ、とある動物のCGはアンバランスで残念でした。
あのシーンは不要でしょう。
雑で完全に浮いてしまっていて、雰囲気をぶち壊しにしていました。
実写ではいけなかったのでしょうか。
フジタ祭りは『埋もれ木』の祭りのシーンを彷彿とさせました。
小栗康平監督作品は全部観ているので、どうしても劇場に行きたかったです。
昼間か夕方の一日一回で二週間しか上映していなかったので、土日にがんばって行きました。
と思ったら、もう一週間延長されたみたいですね、フォーラム仙台で。
やはり一日一回でしたが。
いつ終わってしまうかわからないので、お早めにどうぞ。