3ヶ月毎に書いている定期記事。
劇場で鑑賞して、良かった作品や心に残った作品をまとめます。
いつの間にか8月になってしまったので、まとめて書いてしまいます。
No.1◎アルベール・デュポンテル監督『天国でまた会おう』
めったに出会えない、満点の作品に出会いました!
ストーリー、音楽、美術、すべてが融合して、華やかさの中に憂いの見え隠れするサーカスのような世界観を作り上げています。
たくさん登場する仮面が、大好きな石井竜也さんの作品とどことなく共通する雰囲気があります。
サントラが欲しかったのですが、存在しないようで残念。
最近発売されたブルーレイはもちろん購入しました。
個人的好みのツボな作品なので、万人受けするかどうかは保証できませんが……。
No.2◎穐山茉由監督『月極オトコトモダチ』
楽曲と非常にうまく融合した作品。
展開はドキドキの少女漫画的ラブストーリーで、テンションが上がりまくりでした。
少女漫画といっても、主人公は社会人ですし、女子中高生向け量産型の胸キュンラブストーリーではありませんので安心です。
ラブストーリーはそれほど好んで観るわけでもないけれど、はまるときは本当にはまりますね。
主演の徳永えりさん、橋本淳さんが共演した舞台作品『在庫に限りはありますが』がBSで先月(だったかな?)放送されていたので、録画して観てしまいました。
舞台にはなじみのない私でも、なかなかおもしろかったです。
No.3◎今泉力哉監督『愛がなんだ』
決してキラキラはしていない、日常を描いたラブストーリー。
流れるような会話と自然な演技が良いです。
音楽も、作品の世界観にすごく合っていました。
No.4◎片山慎三監督『岬の兄妹』
とても力強く、かつ重い作品。
福祉の網からこぼれ落ちると、この作品のようなことになり得るのかもしれません。
下品という意見もあるけれど、私は「過激」と表現したいです。
過激ゆえに正直子供には見せなくないと思う反面、大人なら目を背けずしっかり向き合ってほしい現実が描かれています。
効果音がとてもうまい作品です。
No.5◎藤井道人監督『青の帰り道』
仲の良い男女混合グループの高校卒業後それぞれの道を描く、見応えのある作品。
前半の青春キラキラ感からは想像できないボリュームでした。
amazarashiの「たられば」の歌詞がストーリーとぴったり合っていて胸を打たれ、後半ずっと泣いてしまいました。
横浜流星さんがとても良くて、いろいろな映画に出てほしいなぁと思いました。
某女優の某息子の某わいせつ事件で撮影が中断するというトラブルに見舞われ、役者を変更して撮り直すという大変ないきさつのある作品です。
このような素晴らしい作品がお蔵入りにならなくて本当に良かったと思います。
……以上、特に良かった5作品でした。
他にも、
◎アダム・グジンスキ監督『メモリーズ・オブ・サマー』
◎エバ・ユッソン監督『バハールの涙』
◎深田晃司監督『よこがお』
も良かったです!
振り返ってみると、けっこう豊作でしたね。