中春になると、酒田飽海は一斉に村祭りが始まる。「村の鎮守の神様の、今日はめでたいお祭り日。ドンドンヒャララドンヒャララ朝から聞こえる笛太鼓」村が無くなったのに村祭りと言うのも変なのだが、まあ名詞的に使わせて頂くことにして、集落の大小に関わらず古い集落には必ず神社はある。そこの神社の例大祭のことである。
今でも、奴振りや神代神楽、獅子舞などを保存しているところも数多くある。祭りの日にちも私の記憶では、3回変わっている。子供の頃は分からないけれども5月1日がずうっと続き、近年は祭日の4月29日になった。神様も人の都合で例大祭の日取りを変えられて大変なことだ。
5月5日に出羽国一宮鳥海山大物忌神社の例大祭に案内があり、参拝をする機会に恵まれた。さすが一宮である。本殿は、斎館より石段を155段登った所にある。息が切れそうになったので、帰りに数えて降りた。厳かで、心地よい祝詞を聞きながら今年一年無事 であります様にと祈った。
我が集落は3戸で熊野神社を祀っている。4月29日にのぼりを建、神官を招いて参拝した。伝統行事はなく、後は飲み祭りである。相馬大作さんを主賓としての飲み祭りは20数年続いている。